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知られざる神ツール、Looker Studio でできること。レポート作成方法などの超基本をご紹介!
みなさん、こんにちは。株式会社TSクラウド マーケティングチームの中村です。
今回は、Google が提供するビジネスパーソン必見の無料ツール「Looker Studio」についてご紹介します。データの分析や可視化に悩んでいる方、Excel での手作業に疲れている方はぜひ最後までお読みください!
Looker Studio とは?
Looker Studio (ルッカースタジオ)は、Google が提供する無料の BI ツールです。データの可視化に特化したツールで、さまざまなデータソースからリアルタイムでデータを取り込み、分かりやすいダッシュボードやレポートを作成することができます。
特筆すべき特徴は以下の3点です:
無料で利用可能
Google アカウントがあれば、すぐに利用開始できます
豊富なデータソース連携
Google Analytics (GA4)
Google 広告
Google スプレッドシート
Microsoft Excel
BigQuery
Youtube Analytics
など、さまざまなデータソースと接続可能です
3.リアルタイムデータ連携
データソースの更新がリアルタイムでレポートに反映されるので、手動更新の手間が不要になります
こんな方におすすめ!
マーケティング担当者の方
Web サイトのアクセス解析や広告運用の効果測定におすすめです。
また、Looker Studio はさまざまなデータソースと接続できるため、異なるプラットフォームからのデータを一元的に把握できます。これにより、複合的なデータの分析が可能となります。
Google Analytics のデータを直感的に可視化
SNS 広告やリスティング広告の効果をリアルタイムで確認
コンバージョン率の推移や流入経路の分析
営業部門の方
売上管理や顧客データの分析に最適です。
売上推移のグラフ化
地域別・商品別の売上分析
顧客獲得コストの可視化
経営層・管理職の方
経営判断に必要な KPI の一元管理が可能です。
部門別実績の可視化
予算と実績の比較分析
経営指標のモニタリング
Looker Studio の魅力
1. 驚きの使いやすさ
Looker Studio の最大の魅力は、その使いやすさにあります。
ドラッグ&ドロップで直感的な操作
テンプレートが豊富で初心者でも簡単に開始可能
プログラミングスキル不要
2. 高いカスタマイズ性
見たいデータを、見たい形で表示できます。
グラフの種類が豊富(棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど)
レイアウトの自由な変更
条件付き書式の設定
3. リアルタイムデータ連携
データの更新を待つ必要がありません。
データソースの更新がすぐに反映
手動更新作業が不要
常に最新データでの分析が可能
実際の画面と基本的な使い方
1. レポート作成の開始
Looker Studio にアクセス(https://lookerstudio.google.com/)
左側の [作成] > [レポート]をクリック
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3.追加したいデータソースを選択し、[追加] をクリック
今回は「セミナー申込者のデータを分析する」ことを目的に、セミナー参加者の氏名、業種、職種、企業規模などが記載されたスプレッドシートをデータソースとして取り込みました。
これでレポートの作成ができました。
2. グラフや表の追加
レポート作成画面の [グラフを追加] から追加したいグラフやテーブルを選択します。
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今回は「スコアカード」と「円グラフ」を追加してみます。
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スコアカードは Record Count と表示されているレポート右上のもので、セミナーの現時点での申込者数が表示されています。
円グラフについては、分析したい項目を [設定] の [ディメンション] という部分に設定すると、円グラフの項目が変更されます。今回は業種をディメンションに設定しました。すると、セミナー申込者の業種ごとの割合を示した円グラフが作成できました。
このように、自分が分析したいデータのグラフやテーブルを追加していくことで、オリジナルのレポートが作成できます。
また、日付範囲やフィルタの設定も可能なので、自分が見たい切り口での分析が容易に行えるのも特徴です。
読み込ませたスプレッドシート上でデータが更新・追加された場合は、Looker Studio のレポート上でも随時データが更新されます。
3. カスタマイズ
Looker Studio はレポートを簡単にカスタマイズできる点も魅力です。グラフや表などの位置は自由に変更可能です。
また、[テーマとレイアウト] から、テーマカラーやレイアウトの変更が可能です。デフォルトのテーマを使用することもできますし、自分でカスタマイズすることもできます。
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4. その他の機能
Looker Studio で作成したレポートは、チームメンバーと共有することができます。
[ファイル] >[共有] をクリックし、共有したいメンバーのメールアドレスを入力します。共有する相手の権限については、「閲覧者」「編集者」から選択できます。
また、レポートをPDF 形式でエクスポートして、関係者に共有することも可能です。
その他、定期的にレポートの数字をチェックしたいけれどどうも忘れがち、という場合には、定期的なメール配信設定ができます。
この他にも Looker Studio にはさまざまな機能があります。操作に慣れてくると、より高度なレベルのレポートが作成できるようになり、企業に蓄積したデータの有効活用に大いに貢献してくれること間違いなしです。
まとめ:Looker Studio を活用しよう
Looker Studio は、データ分析・可視化の常識を変える革新的なツールです。無料で利用できる上に、高度な機能と使いやすさを兼ね備えています。
特に以下のような方々にとって、業務効率化の強い味方となるでしょう:
Excel での手作業による集計作業に時間を取られている方
データの可視化に課題を感じている方
リアルタイムでのデータ分析を必要としている方
チームでのデータ共有を効率化したい方
ぜひみなさまも Looker Studio を活用してみてください!
この note では、TSクラウドや働く社員の紹介、Google Workspace をはじめとする IT ツールの徹底活用方法、最新情報などを発信します!
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執筆者:
中村理沙(マーケティングチーム所属)
北海道出身。2024年7月に株式会社TSクラウドに入社し、IT 推進事業部マーケティングチームに所属。SNS での情報発信のほか、Google Workspace を活用した人材養成講座の企画設計・販促活動に従事している。一児の母。
TSクラウドでは、2024年12月17日(火)に「AppSheet セミナー
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