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『ジャズ・イン・ビジネス』『ヒップホップ・イン・ビジネス』があってもいい
株式会社電通は ビジネスにおけるアートの活用を支援するコンサルティング事業『アート・イン・ビジネス』を行っています
「アート思考」とは
アーティストの思考回路を身に付けて自分のビジネスに活かす方法論のこと優れた現代アーティストが作品を創作していくプロセスを分析していくと「問題提起力」「想像力」「実現力」「対話力」の4つの思考回路を持っている。アーティストはこれらの4つの思考回路を循環させながら、これまでなかった独自の世界をつくりだしていきます。(引用:電通「美術回廊」HPより)
『アート・イン・ビジネス プログラム』は 美術作品を中心にしたヴィジュアル系(同じ空間で目で確認できる)アートを分析の対象としています
それならば
聴覚で確認する『ジャズ』 聴覚も視覚でも確認する『ヒップホップ』の方がもっと想像力を膨らませられるのでは?
『ジャズ・イン・ビジネス』の思考方法
ダイバーシティによって創造されたイノベーティブな音楽である『ジャズ』
「差別」~「挫折」~「葛藤」~「創造的摩擦」~「イノベーション」
✅ ジャズ100年の歴史に学ぶこと
【社会環境の変化による影響】【テクノロジーの進歩による影響】【消費者ニーズの変化による影響】【ジャズメン自身の考え方の変化による影響】
企業経営で考えておかなければならないモノゴトが 全て凝縮されていると言っても過言でないでしょう
✅ ジャズという音楽の特徴に学ぶこと
① インプロヴィゼーション(即興演奏)
楽譜に書かれている通りに演奏されるのではなく ジャズメンのインスピレーションを基本とした即興を基本としている創造性
② スゥイング(スピード感)
ビジネスパーソンにとってリズム感は必要不可欠な要素で シンコペーションによるリズムの強弱も学ぶことが多いと考えます
③ テンション・ノート
基礎理論を学習した上で 無意識でインプロヴィゼーションにテンション・ノート(非和声音)を盛り込み演奏の奥深さを創造する技術
④ インタープレイ
個人の音楽であり集団の音楽である『ジャズ』において インタープレイ(相互作用)は組織コミュニケーションの重要な要素
✅ ジャズ・ジャイアンツに学ぶこと
● それぞれの『リーダーシップ・スタイル』
● 人材育成・活用術
● イノベーションへのチャレンジ精神
など数多くの学びがある
【『ジャズ』を学ぶことで得られる最大のポイント】
ビジネス・シーンに必要とされるイノベーションが創造できる組織と個人の関係がイメージしやすいこと
『ヒップホップ・イン・ビジネス』の思考方法
『ヒップホップ』の『ジャズ』同様に【反抗の文化】と言えます
『ヒップホップ』の発祥地は ニューヨークのサウスブロンクス
若者達は 犯罪やドラッグなどネガティブなことから 音楽やアートへと向かって行って より広い地域へと広がっていったものです
✅『ヒップホップ』の四大要素
「DJ」 「MC」 「ブレイクダンス」 「グラフィティ」
ヒップホップ文化は 対立の中で磨き上げられたので 怒りの攻撃のようなパフォーマンス様式を産み出しました
✅相手を尊敬するリスペクトの精神
彼らはそれまで繰り広げていた流血の抗争をやめて 対立するグループとは「DJ」や「ダンス」の上手さを競い 「ラップ」で相手を言い負かす
集まった聴衆たちの審査員が見守る中で 無血での縄張り争いに変わっていきました
個人間での小競り合いは繰り広げられることはあっても 一度バトルを離れれば そこには 相手を尊敬するリスペクトの精神
✅ストリートが“自己表現の場”
『ヒップホップ』は 弱い立場の人々が 自分たちの思いを 外側へ発信し認識してもらうための方法の一つ
✅『ヒップホップ』の根底にある思い
● 対立を平和に終わらせる精神
● 団結と平和を願う心
【『ヒップホップ』を学ぶことで得られる最大のポイント】
異業種との垣根を越えた融合を図り 過去と現代という時代をも新結合してしまう斬新な発想による【オープン・イノベーション】がイメージしやすい
「潜在意識」のアップデート
過去の学習・経験・環境によって蓄えられた【潜在意識】
ココロ(脳)の95%にあたる【あなたの知らないあなたの意識=潜在意識】が 瞬時に行動に移し 様々な判断をしているそうです
この【潜在意識】をアップデートするには その人が経験したことないことや その人が学んでこなかった考え方を学ぶことによって【上書き保存】していくことと考えます
実際に自分が体験したことがない環境に身をおくことは現実的でないので
あらゆる事態を想定した疑似体験『図上演習』をビジネス・シーンで想定されるテーマで行うことで 参加ビジネスパーソンの様々な特性・特技が見てきました
そこで感じたのが『知識・経験豊富なベテラン社員だからといって若手社員より迅速に対応策を発案できるとは限らない』ことでした
知識や経験が多い分だけ【潜在意識】も増えている
「経営層」「人事部」「管理本部」の決定権限者こそ
既存の殻から脱却して
これからのビジョンを描く思考方法を身に付けることの必要性を感じます
『ジャズ&ヒップホップ・イン・ビジネス・プログラム』の今後の展開
TSB-Project (Total Solution Business)で『ジャズ&ヒップホップ・イン・ビジネス・プログラム(仮称)』を開発しました
① ジャズ・ヒップホップの即興性と融合性を創造する発想力
② 個人~組織~事業そして異業種間の垣根を越える行動力
③ 固定観念・既成概念をいとも簡単に覆す想像力
ビジネス・パーソンが 様々なビジネス・シーンで実践できる思考方法を身に染み込ませるプログラムです
まだまだ荒削りな部分が多い『GAVI理論』ですが 多くのアーティストにも参加してもらいながら 全く違う視点で【潜在意識】のアップデートを研究されている方々とのコラボ(オープン・イノベーション)も行って 相互研鑽しながら 内容をバージョン・アップしていきたいと考えています
順次 【note】【Twitter】【YouTube】などを通じて紹介していきます