黒人音楽のルーツ・魂を知って「異文化適応力」を一緒に学びませんか?
先日の投稿の『異文化適応力』について数名の方から問い合わせ頂きましたので補足説明します。
異なる国同士の人々がコミュニケーションしたり、共同で何かを成し遂げようとすると、お互いの考え方や価値観の違いによって困惑したり、トラブルに巻き込まれたり、モノゴトが上手く進まないことがあります。
これは背景(文化)が違う以上、考え方や価値観が異なるのは当然のことであり、それを乗り越えることが「異文化理解」です。
お互いの立場を尊重して「違い」「共通点」があることを認めたうえで、それぞれの個性を最大限に活用して、互いの主張のギャップを埋めて現実的で生産的な落としどころを見出し、共創してWin-Winの結果を導く力を
「異文化対応力」と考えています。
異文化理解の第一歩は?
『どんなに相手の考え方や価値観が自分と違っていても、その優劣を論じるのではなく、違いを素直に認めましょう』
これは外国人とのコミュニケーションに限ったことでなく、日本国内における日本人同士のコミュニケーションも同じことです。
私は大真面目に次のように考えています。
↓ ↓<1分弱の動画です>↓ ↓
ダイバーシティ&インクルージョンを積極的に推進していると自負している日本企業の多くの偉いさんが「我が社のD&I戦略は上手くいっています!」と豪語されています。
しかし、日本の多くの企業におけるD&Iの推進が形式的であり、数値目標を掲げることで表面的には取り組んでいるように見せかけている場合も少なくありません。
女性管理職比率○○%、ノン・ジャパニーズ比率○○%といった数値目標を掲げることを否定する気はないですが
その前に、従来のオッサン社会が作り出した組織風土を一新しない限り
「女性のオッサン化」
「ノン・ジャパニーズの日本オッサン組織文化への同化」
に過ぎないと思います。
日本企業・社会の現実は?"共通点"にフォーカスして、自分たちと近い考え方の人を「Yes」とする傾向が強い気がします。
そもそも「多様性を活用するということは、どういうことなのか?」
それぞれの違いを活用して、個々人が自分らしく働き、当該企業や組織に帰属意識があることで、イノベーション創出につなげることでは?
『自分たち組織文化と合わないマイノリティは、危険人物と考えて排除してしまう同調圧力』
『前例踏襲主義、今よりも悪くなる可能性がある新しい挑戦は極力回避する』
これが日本企業でダイバーシティ&インクルージョンが機能していない最大の原因でしょう。
その組織風土の変革が遅れ、多様な個性を尊重する環境が整わないままでは
ダイバーシティ経営ごっこ
なんです。
↓ ↓<1分弱の動画です>↓ ↓
企業内研修においては、ダイバーシティ&インクルージョンを考えるにあたって、黒人に対する人種差別の事件を題材にすることは、極めて効果的なアプローチであると考えています。
これにはいくつかの理由があります。
現実の問題への直面
日本の企業人は、自分たちの生活とは直接関わりが少ないと感じるために「対岸の火事」として無関心になりがちです。
しかし、実際の具体的な事件を取り上げることで、それが「他人事」でないことを強調し、人々の共感や理解を深める助けとなります。
マイノリティの視点の理解
実際の事件を取り上げ、参加者にマイノリティの立場に立つような設計をすることで、普段考えることのない視点を理解し、感じることができます。
強い感情的な反応を引き出す
事実に基づく具体的な事件を取り上げることで、強い感情的な反応を引き出すことが可能です。これにより、人々はこの問題に深く関与し、より意識的に行動を起こす意欲が高まる可能性があります。
社会的な正義に対する深い認識
実際の事件を知ることで、参加者自身が社会的な公正や正義について深く考える機会となります。
マイノリティの視点に立ち、自身の態度や行動について深く考えさせ、組織内での真のインクルージョンの促進に寄与する有効な手段。
そして「人としてやってはいけないこと」を明確にし、多様な価値観を尊重する組織文化の形成を推進するツールとして
「Talking Blues Gig」などの我々の活動が何かのプラスになればいいな!
「学ぶ」「働く」「遊ぶ」という区別してしまうことの無意味を感じています。「遊び」は夢中になれますが、詰め込み式の勉強は面白くありません。
同じパターンの繰り返しでしかない「仕事」は退屈です。
楽しく夢中になれるからクリエイティブな発想ができるのであって、誰が決めたかわからない枠に当てはめられて、思考停止になっていてはイノベーティブ発想はできません。
音楽を楽しみながら、その音楽が創造された時代背景や社会情勢、そして人間が引き起こした恐ろしい事件などを知って一緒にディスカッションしませんか?
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