役員の意識改革具体策として「謝罪会見をテーマにした”図上演習”」はいかが?
人は 思ってもいないことを 突然言い出すことは まずありません
もし そんな状況だったら 何らかの病気の可能性が高いと思いますので 病院の先生にご相談することをお勧めします
「つい、、、口がすべって、、、」 何度も繰り返される
企業の偉いさんの不適切発言 ~ 企業不祥事の謝罪会見での更なる炎上
何が原因でしょうか?
「誤解を招いて申し訳ない」?
『誤解』とは?
相手が言ったことの意味をとりちがえること。また、ある事実について、誤って思いこむこと。思いちがい。(引用:精選版 日本国語大辞典)
『誤解を招く』の『招く』とは?
好ましくない事態を引き起こす。もたらす。(引用:デジタル大辞泉)
誤解するのは 話しを聞いた相手です
人の話を聞いて どう理解するかは 相手の問題です
「誤解を招いて申し訳ない」
当事者は謝っているつもりでしょうが 『誤解させるような表現したこと』を申し訳ないと言ってるだけで 本質について『謝罪』していることではありません
子供の頃 大人から「間違ったことをしたら素直に謝りなさい」と教わったはずです
本質の考え方が間違っていると気がついたら 素直に
「ごめんなさい」
と謝罪すべきと思いますが、、、
偉いさんのギャグは面白くない
私の偏見とは思いますが
過去の政治家の失言の大部分は 講演会やパーティーでの
『ウケを狙った面白くないオヤジ・ギャグ的発言』です
そして この発言を聞いた参加者が SNSなどで拡散して話題になって その事実が明るみになった後に 謝罪会見が開かれます
SNSなどで話題になる前に 発言当事者自らが謝罪会見を行うことは まずありません
なぜ?こんな状況になるのか?
① そもそも発言当事者に「不適切な発言をした」という認識がないこと
② 側近や部下が 上司の発言の問題点を指摘しない(できない)こと
③ 問題にならなければ そのままにしておこう とする考えがあること
私もサラリーマン時代 社内の多数社員が参加する懇親パーティーなどでの冒頭に行われる 役員さんの挨拶で
全く面白くない話なのに
大袈裟に腹を抱えたようにして笑っている多くの管理職
この素晴らしい光景を目の当たりにして 私は蕁麻疹がでていました
官僚主義 政治主義 が蔓延っている組織において『忖度』文化はなくならないので
偉いさんの不適切発言は 永遠に繰り返されます
初期対応の重要性
「あの時 私もヤバいって思ったんです」
と側近の発言
同じ会場で その発言を聞いたのなら 上司であろうと部下であろうと関係なくて 講演後に直ぐ 注意して その後の対応策を実践すればいいんです
災害の拡大を最小限に止めるのは 初期動作 にかかっています
すべてが後手後手で 火消に向かった 謝罪会見では 更に火に油を注ぐ
「再発防止に向けて コンプライアンス研修を行います」
で?具体的に どんな研修内容なのでしょうか?
「研修やって再発防止ができるのなら もっと早くやっとけよ!」
というツッコミをしてもらいたい ボケでしかありません
クライシス・マネジメント(危機管理)とは?
リスク・コンサルティングという言葉は耳にすることは多くても クライシス・マネジメント(危機管理)という言葉には馴染みがないかもしれません
「”危機管理”? 想定できない危機を どうやって管理するの?」
「リスク・コンサルティングの一種? 保険? 高い金がいるんだろ?」
「まず経営は 利益を出すのが先 その後に”危機管理”を考えるから」
そもそもリスクとは?
リスクは「純粋リスク」と「投機的リスク」の2種類に大別されてきました
【 純粋リスク 】←リスクトリートメント(リスクに対応する)
● マイナスの影響(ロス)のみを生じるリスク
● 事故・災害・賠償責任発生の可能性
【 投機的リスク 】←リスクテーキング(リスクをとる)
● マイナスの影響(ロス)とプラスの影響(ゲイン)のどちらかを招く可能性
● ビジネスチャンスや経営戦略に関わる決断の対象
「クライシス・マネジメント(危機管理)」とは
企業が事業継続や組織そのものの存続を脅かすような危機的状況(クライシス:crisis)に直面した際に、組織としてその被害を最小限に抑えるために行う一連の活動および対処法のこと。
発生の確率は低いものの、ひとたび起これば組織への影響が甚だしい重大なリスク――例えば地震、噴火などの大規模災害や戦争、テロ、風評といった危急存亡の非常事態を対象とした、企業のリスクマネジメントの一部
想定していない事態に直面して どう対処して より早く元に状態に戻すか? そこに必要なのは?
つまり
と説明しています
偉いさんの不適切発言も危機管理?
『クライシス・コミュニケーション(crisis communication)』とは?
緊急事態が発生した際に企業が取る危機管理対応の1つで、対外的なコミュニケーションのことを指します。対象は一般消費者、取引先、株主などのステークホルダーですが 彼らとの仲介役であるメディア対応が大きな鍵となります
謝罪会見で
「こんな表現は望ましくない」「こんな表現は使わない方がいい」
「こんな服装は良くない」「こんな態度は望ましくない」
悪い印象を与えない注意は必要です
記者からの質問は 想定できるものではありません
『図上演習』しておいたら 少しは役にたつのでは??
役員さんも 自分が危機対応を仕切る立場になって 若い社員と一緒に対応にあたるシミュレーションを行うだけでも
大きな”気づき”になるのではないでしょうか?
まとめ
自社を取り巻く環境を考えながら ちょっとくらい極端なテーマでもいいので 楽しみながら 経営シミュレーション 人材育成策 として
『図上演習』 を社内研修に取り入れることをお勧めします
どんな専門的な勉強会や研修会を開催するよりも
実践的なコンプライアンス研修になると思いますが?
「◎◎専務!今回の『図上演習』で 若い社員のお手本を見せてください」
ってお願いしたら やってもらえるのでは?
◎◎専務への依頼方法に関しましても 遠慮なく
GAVIこと 私に 相談頂ければ
「おい! 今回のオチも そこか?」
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