Not in service #6「JPN」出演します②
作演の村岡さんと大喧嘩をしました。
どんな一文を頭に持ってきたら少しでも興味を持ってもらえるかな、と思って考えてたんですが、この考え方って虚言癖の始まりだな、と。しかもまあロクでもないことしか思いつかない。「乗ってた船が沈没しました」とか「株で3000万すりました」とか「父親が二人いることがわかりました」とか。ロクでもない上に、俺が少しでも発信力があったら今のクソご時世では「実際そうなった人の気持ちを考えたことがあるのか」と叩かれたっておかしくない。
なんてことを考えて、自分の中で表現にブレーキをかけて無難な文章をもってきたことを情けなく思ったりもしました。
念のため言っておくと、冒頭の一文は根も葉もない嘘です。
さて前回に引き続き、公演にまつわる(キーワードにまつわる)話です。
前回の話は↓↓こちら↓↓
今回は二つ目のキーワード「植物」をお題に書いてみたいと思います。
植物
植物に関する私の悩みは、解像度が低いことです。思いつく単語が、草、木、根、花、紅葉、イチョウ、サクラ、くらいというレベルというとなんとなくイメージが伝わるでしょうか。
山登りが趣味で、植物が周りにたくさんある環境にはよく行くのだけれど、草にしか見えない。どうやらその土地固有の珍しい植物もあるらしく、おじさんおばさん(私もだけどね。私よりも上の。)たちが近寄ってしげしげ見たり写真を撮っているのですが、やはり草にしか見えない。
これが、見分けがついて興味も持てたら、山登りの景色がより豊かになるんだろうなあと思いながらいつもその草とおじさんたちの脇を通り過ぎています。
しかしどうやって草に興味を持ったらいいんだ。
とはいえ、興味を持てないというのは危険なことで、植物に限らず、物事に興味を失っていくと物事の解像度が下がっていく。そして興味を失くす、解像度がさらに下がる、という悪循環に陥ってしまいます。草の側は変わらないから、その悪循環にはまらないためには自分が変わるしかない。どうしようか。草食べればいいのかな。食べることを趣味にしたら否が応でも草の見分けがつくようになるだろうし。
でも、食べれる草と食べられない草の2種類にしか見えなくなるかもしれないな。
書いていてふと思いましたが、最近お笑い芸人とかも「お笑い芸人」としか認識できなくなっている気がして、いよいよヤバいなと。みんなが興味を持ってることには興味を持とう。これも草と同じで、お笑い芸人が急に面白くなるわけじゃないから、自分が変わるしかない。食べればいいのかな。
話はそれましたが、良いニュースとしては、魚については最近釣りを始めたおかげで少しずつ見分けがつくようになってきたこと。あと釣り道具、竿や糸、仕掛けなんかも違いがわかるようになってきた。
上州屋に、前はおんなじものばっかなんでこんなに並んでるんだと思ってましたが、今はたまに品揃えが足りないとすら思ったりもします。解像度が上がるというのはこういうことなんだな、と実感しています。そうなるとやっぱ楽しいですね。
村岡さんの見る世界の解像度がわかる芝居はこちら。
ぜひお越しください。
Not in service #6 「JPN」
■場所: 中野ウエストエンドスタジオ
(165-0026 東京都中野区新井5-1-1)
■公演日時:
10/15(土)14:00/19:00
10/16(日)13:00/17:00
※開場は開演の30分前です。
※上演時間は100分を予定しております。
■チケット料金: 前売 3000円/当日 3500円
■出演
青矢修
荒川流(拘束ピエロ)
小森健彰(tea for two)
サミゾノタカシ(正直者達)
柴田周平
田村優依(なかないで、毒きのこちゃん)
松島やすこ
山﨑萌
山畑拓之
吉川瑛紀(劇団ダブルデック)
村岡正喜
予約はこちら!ぜひお越しくださいませ。
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