ボツ台本紹介
今回、正直者達10発目「健康で文化的な最低の演劇」をやるにあたっては、本当にたくさんの台本を書いた(自分比)。75分程の公演だというのに一時期70000字近い台本になっていた。そこから泣く泣く絞りに絞って上演台本を決めた(演目はそのうち事前に紹介したいと思っています)。
上演予定の台本を公開するのは流石にアレだが、せっかくなので、ボツになった方の台本がどんなものだったかを一部紹介してみたいと思う。この先やるかもしれないけど二度と日の目を見ないかもしれないからね。
まずはタイトルから。こんなやつがボツになりました。
自由になりたい加藤さん
大脱走
感謝
侍従はパチンカス
ステーション懺悔室
会社員が死ぬのはいつか
社会人の集団心理
「自由になりたい加藤さん」は文字通り加東西彦さんが自由になりたくて奇行をして暴れる話、「大脱走」は村岡さんが脱走した動物を追いかけて暴れる話。なんか似てるし文化的でも最低でもない気がしたのでやめた。2人とも暴れると面白いのでどちらも別の機会にやってみたくはある。
「感謝」はHUNTER×HUNTERネテロ会長のパロディ。これはとあるコント劇団みたいだなと思ったのでやめた。そういうノリのコント。
「侍従はパチンカス」は、舞台をパチンコみたいに派手に演出すればストーリーの満足度とは関係なくお客さんも脳汁ドバドバ出て気持ちいいんじゃないかなー??と、パチンコを参考に邪な気持ちで考えた話。キュインキュインキュイン!!とか派手にやりたかったがそれはさすがに邪道な気がしたのでやめた。邪な気持ちがまた生まれたらやる。
「ステーション懺悔室」。このへんから会社員ネタになる。駅とかにあるテレワーク用のブースが入ってみたら懺悔室だった、というコント。普通に面白くなりそうだったが最低じゃないのであえなく落選。
「会社員が死ぬのはいつか」。なんか最近社会人として死んでる気がするけど、いつからかな、なにがきっかけかな、と考えて、「君たちはどう生きるか」への「いやいやもう俺は死んでんだよ」という自分なりのひねくれアンサーのつもりでコントにしてみたけど、味わい深くはなったもののなんかだいぶ暗くなっちゃったので、やめた。暗い話をやるときにやろう。
「社会人の集団心理」は、運動部とちがってウェーイ!となってもどうしても極端になれない社会人達の話。やっちまおうぜ!ウェーイ!と盛り上がりながらも結局誰も決めれず次回に持ち越してしまう悲しい性を描いた。けれどもこれも普通のコントだなと思ってやめた。
結局、今回の公演のタイトル「健康で文化的な最低の演劇」に結構縛られて、健康か?文化的か?最低か?と考えながら上演台本は選びました。方向性があっているかはともかく、厳選してることは間違いないので、正直者達でしかみられない良い作品達(のさらに上澄み)を本番ではお見せできると思います。
公演情報は以下の通りです。ぜひお越しくださいませ。
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