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世界最高のエビデンスでやさしく伝える 最新医学で一番正しい アトピーの治し方

まずはじめに

私はアトピーだった。
だったと言うか、今も完治したわけではない、と思っている。
故に、物凄い当事者意識で読んだ。一気に読んだ。深く共感・得心した。感動もした。

タイトルが少しもったいない気がした。
この手のタイトルの本はなんとなく避ける。きっとそういう人は僕以外にもいる。なんとなくきな臭くて表面的だと思ってしまう。

この本は、そんな感じではない。
"〜治し方"とあるため、治し方、すなわち方法を並べ連ねるのか?などと思ったがそうではなかった。

極めて冷静に
アトピー治療の現状/アトピーで民間療法が乱立するわけ/なぜ患者さんがそれらにはまるのか/医者と患者の気持ちが離れるメカニズム/その時の患者の気持ちや事情/医者の気持ちや事情/など

そして加えて
アトピーにまつわる噂や通説あれこれに対する医学的解説/各治療法の医学的解説/患者立場に合わせた治療法との向き合い方/など

などなど
様々な視点で"本質的に"語ってくれた。


読み進めながら、本当にいろんな記憶が蘇ってきた。
幼き頃からアトピーだったので
・心の成長と、アトピーとの向き合い方とか
・24時間、どんな気持ちでいたかとか
・お医者さんとの向き合い方とか
・周りの方々との付き合い方など

振り返ると、私の人格形成に大きく影響しているであろう。
(今度しっかりと私のアトピーとともにあった成長を振り返って記録しておこうと思った)


著者自身も幼き頃から喘息などで悩まれてきた。心が大きく揺れ動きながら成長する時期の失敗・後悔についても語ってくれた。
思春期の頃の私の感情が、ありありと思い出された。つい、ウルッときてしまった。

本書の中で、著者自身の過去の後悔についても語られている。それがあるから、今がある。真摯に受け止め、誠実に生きられている著者が好きになった。

ありがとうございました

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