子供に背中を見せるということ。
8年前、
銀行を辞めるとき、
「もったいない」
「キャリアが決まっていたのに」
「産んでから考えてもいいんじゃない」
と四方から言っていただいた。
「もう一度考え直してほしい」
とトップから引き留められた。
確かにありがたかったけど
表彰もいただいて、
過去最高収益を売り上げて
お客様に可愛がっていただいて、
すべて出し切ったしやりきった。
だから 去り際は潔く。
山口百恵ちゃんのように
絶頂期でマイクを置いて
振り向かずに去っていくことが
美学だと思っていた。
だから未練なんて
これっぽっちもなかった。
それから
専業主婦になり、
3人産んで
そして起業して。
自分で仕事をしていくと決めたのは
「子どもたちに背中をみせたい」
と強く思ったから。
自分の両親が商売というのを背中で
見せてくれていたというのも
背景にある。
なのに、
起業したら罪悪感の塊。
何かのしこりがずっとある感覚。
子供も旦那も
協力してくれて
応援してくれてるにもかかわらず
私だけが後ろ髪を引かれていた。
でももうそれはおしまい!
与えられた環境に感謝して
自分の信念に従ったら
仕事と家庭、子育ての
良い状態での両立は
できると確信している。
両立というより
私の場合は家族が土台。
自分で仕事をしていくのにそこは外せない。
誰かが決めたルールじゃなくて
自分の指針で
愉しく人生を送ることが
家族にとっても良い状態になる。
それが
私の「子供に背中を見せる」
ということだと思っている。