子供たちの一番の理解者でいる
つないだ手を全力で離さなかった1年前の小さな左手。
今日はもうすぐにでも飛んでいきそうなくらいの軽さだった。
入学式では制服を脱ぎ捨てて
結った髪もむしり取る様に解き
一人体育館の外で大泣き。
学校が始まっても
廊下でひっくり返ったダンゴムシの様に泣き暴れ、
給食は一口も食べずに教室の外で抵抗、
教室に入らず水筒もランドセルもすのこの上に投げ捨てる。
泣いて泣いてかすれた声と荒れた目元。
そんな娘を見てもこの子は大丈夫だ、と
私にはどこか自信があった。
娘だけじゃない