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358位:Sonic Youth 『Goo』(1990年)|ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)

このnoteでは2020年に8年ぶりに改訂された「ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 」のレビュー翻訳(とたまに雑談)をしています。本日はこちらのアルバムです。

358位:Sonic Youth 『Goo』(1990)

<レビュー翻訳>

この6作目のフル・アルバムで、ニューヨーク出身のアート・ノイズ・バンドはインディからメジャーに移ったが、ここまで美しく売れたバンドはほとんどいなかった。Thurston MooreとLee Ranaldoによるヘロヘロとしたギターが生み出す混沌から、Kim Gordonによる亡霊のようなKaren Carpenterへの頌歌まで、『Goo』はSonic Youthの持つ奇抜さと特徴のすべてを閉じ込めたアルバムである。本作のためのセッションは演奏技術的には課題もあるが、彼らは(メジャーに行ったことによって)増額した予算をサウンド面を強化することに当てた。「Kool Thing」や「Disappearer」などの曲では、彼らはかつてないほど重厚な音を鳴らし、オルタナという自らの出自に対してそれまで以上に誠実であろうとしたのだ。
(翻訳:s.tsujimoto、 原文へはこちらから)

<ランキング比較>

参考として、「このアーティストの作品がリストに合計何枚ランクインしていたか」と「このアルバムの順位が前回版(2012年版)ランキングと比べてどう変わっているか」についても調べて以下にまとめています。

【2020年度版】
『Goo』の順位:358位
Sonic Youthのランクイン枚数:2枚(本作以外は、171位:『Daydream Nation』)

【2012年度版】(前回版)
『Goo』の順位:掲載なし
Sonic Youthのランクイン枚数:1(本作以外は、328位:『Daydream Nation』)

<メモ>

レビューで“Karen Carpenterへの頌歌”として言及されている、「Tunic (Song For Karen)」の歌詞がすごい。Kim Gordonが“摂食障害に苦しみ32歳でこの世を去ったKaren Carpenterとして天国から歌う”という形式、かなり怖いですが、痺れます。

本作が出た翌年のツアー・ドキュメンタリー映画『1991: The Year Punk Broke』も必見です。NirvanaやDinosaur Jr.との交流とかも、めちゃくちゃおもしろいです。


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