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100 BEST SONGS OF 2024 | 2024年のマイベスト100曲<後篇:50〜1位>

2024年の私的ベスト・ソング100曲を選びました。こちらは後篇。
2024年にリリースされた楽曲が対象で、1アーティストにつき1曲まで。
思いつくものには一言コメントを入れています。

前篇(100〜51位)はこちら。



50位 LCD Soundsystem - x-ray eyes


49位 Fabiana Palladino - Stay With Me Through The Night

息子ロッコ・パラディーノに続き、娘も登場。
ベースを弾いているのは、父親ピノ・パラディーノ。

48位 さらさ - Roulette

声の震えとヴィブラートの中間の揺れでしか出せない情感がある。

47位 Goat Girl - ride around


46位 羊文学 - Burning

メジャーで3枚出しても鍵盤にいかずにギターをやり続けた彼女たちは偉い。
その結果生まれた、奇跡すぎる轟音。

45位 Molly Lewis - Crushed Velvet

世界的な口笛奏者による魅惑の世界。


44位 JPEGMAFIA - SIN MIEDO


43位 Amaro Freitas - Sonho Ancestral

入眠時に聴いて結果眠れなかった曲ナンバーワン。

42位 Two Shell - be gentle with me


40位 想像力の血 - Quaggi


40位 Milton Nascimento, esperanza spalding - A Day in the Life


39位 加藤ミリヤ×椎名林檎 - 愛楽

椎名林檎史上ベスト・コラボレーションはこの曲。
ビートはChaki Zulu。


38位 Vampire Weekend – Classical

ベスト・フレットレス・ベース・リフ・オブ2024。


37位 Oklou - choke enough


36位 Crack Cloud - Blue Kite

この音は新しいのか? その問いを考え続けた1年だった。

35位 Faye Webster - Lego Ring (feat. Lil Yachty)

クラスメイトだった二人。「チーム友達」の時代。


34位 Molina - Organs feat. ML Buch


33位 LAIKA DAY DREAM - 春宵

“邦ロック”という言葉がなかった時代のJ-Rockを引き継ぎ、2024年の音で鳴らしているのは彼ら。

32位 IDLES - POP POP POP


31位 Geordie Greep - Holy, Holy

Black Midiでシーンを牽引したからこそ、誰よりも早くバンドをストップさせ、ブラジルで録ったこの曲でソロ・デビュー。
クレバーすぎる25歳。

30位 トリプルファイヤー - 相席屋に行きたい

緻密なアレンジ、ストイックな演奏、長い時間をかけた(レコーディング完了からリリースまで、約3年半)illicit tsuboiのミキシングが生んだ、バンド・サウンドらしからぬマッシヴなビート感に痺れました。

29位 Tyler, The Creator - NOID


28位 Good Sad Happy Bad - Shaded Tree

喪失、悲しみ、回復、家づくり、子育てといったテーマを、Mica Leviが奏でる。

27位 Erika De Casier - Lucky

NewJeans「Super Shy」でもお馴染みErika De Casier。

26位 Trent Reznor & Atticus Ross - Challengers: Match Point | Challengers

今年の圧倒的ベスト映画、『チャレンジャーズ』。

25位 PAS TASTA - My Mutant Ride ft. 柴田聡子 & TAKU INOUE

柴田聡子のヴォーカリストとしての多彩さをここまで引き出してくれたPAS TASTAありがとう。


24位 Porches - Rag


23位 King Krule - Time For Slurp

2024年は、念願のKing Kruleを初めて生で観れた年。
ライヴだと原曲の2倍シャウトしていて、ベース・リフも2倍凶暴で、痺れた。

22位 valknee - SWAAAG ONLY

下半期はvalkneeがホストのひとりを務めるPodcast「ラジオ屋さんごっこ」をひたすら聴いていた。
彼女の傑作1stアルバムからの、この曲のトラックを手がけるのはPAS TASTAの一員でもあるhirihiri。

21位 Fcukers - Bon Bon

もはや説明不要(POPEYEのバンド特集にまで載っていたから)、2024年のNo.1 クラブ・アンセム。
Boilar Roomのライヴ映像もイケすぎ。

20位 Bruno Berle - New Hit (feat. batata boy)

Bruno Berleとbatata boyの友情に妙に感動している。
Festival de FRUE で開いたブラジルへの扉。


19位 FKA twigs - Drums of Death

この曲を聴いて、FKA twigsの新作アルバムが控えている2025年へのモチベーションが300%に。

18位 Vegyn - Another 9 Days (feat. Ethan P. Flynn)


17位 Toro y Moi - Heaven (feat. Kevin Abstract & Lev)

Broken Social Scene「Anthems For A Seventeen Year-Old Girl」の引用が感動的。
BIG LOVE RECORDS限定盤のライナーノーツを担当しました。


16位 千葉雄喜 - チーム友達

1曲で時代の空気を変えたカリスマ。


15位 Lady Gaga, Bruno Mars - Die With A Smile

世界で最も歌がうまい2人。


14位 Fontaines D.C. - Starburster

フジロック2024のFontaines D.C.のステージは本当にすごかった。
あなたが若者なら、Oasis再結成のチケットを売ってでも、2月の彼らの来日公演を選ぶべき。


13位 Kim Gordon - BYE BYE

年齢じゃないけど、こんな71歳になれるよう頑張ろうぜ。


12位 Charli xcx - Talk talk featuring troye sivan

『brat』は、個人的にはリミックス・アルバムのほうを何度も繰り返し聴いていた。


11位 Mk.gee - Are You Looking Up

バリトン・ギターで誰も聴いたことのないギター・サウンドを生み出した天才が送る、リミナル・スペースで鳴る音楽。
日本盤のライナーノーツを担当しました。


10位 Jamie xx - Treat Each Other Right


9位 Billie Eilish - BIRDS OF A FEATHER

今年生まれた音楽のなかで、最も美しいヴォーカル・ライン。
アルバムを通して、意外とベース・アプローチが斬新な曲が多いと思いました。この曲も。

8位 Jessica Pratt - Life Is

“Time is time and time and time again”
人生の最後に聴きたい曲。
ライナーノーツ担当しました。

7位 Sorry - Waxwing

彼らのあとにたくさんのバンドがロンドンから登場しましたが、「やっぱりSorryは別格!!」と思わせてくれた曲。

6位 High Vis - Mind's a Lie

ポスト・パンクとハウスの衝撃的な邂逅。MVも含め、濃すぎる“イギリスらしさ”が眩しい。

5位 NewJeans - Supernatural

Apple Musicによると、今年この曲を73回も聴いていたらしい。
「How Sweet」も「Bubble Gum」もそうだが、生楽器らしいベース・ラインを“何が何でもMIDIでやりきる”ところに、250(イオゴン)のトラックのシグネイチャーが宿っている気がしている。

4位 柴田聡子 - Reebok

今年一番再生したアルバム。
毎度泣いてしまうのは「Synergy」だが、この曲のリリースは去年なので、次に好きな「Reebok」を挙げます。いずれにせよ、この曲も最初の4行で泣くのだけど。
そう、今回はどうにもこうにも泣けるアルバム。
“銀河”から“あなた”に目線を落として、歌声が圧倒的に近くなった本作を聴いていると、“ただ寄り添う”ことがいかに人を癒し、勇気づけるかに気付かされる。

3位 Chanel Beads - Police Scanner

夢と現実、サンプルと生楽器、男声と女声、生と死……いくつもの境界の狭間でしか鳴らすことのできない、混沌の時代のドリーム・ポップ。
日本盤レコードのライナーノーツを書きました。

2位 安田成美, 細野晴臣 - 風の谷のナウシカ(2024 ver.)

細野晴臣本人も“『HOCHONO HOUSE』以来の難関だった”とコメントしている、映画40周年記念のリアレンジ。
角銅真実、原田郁子の貢献も大きいようだ。

1位 Fievel is Glauque - As Above So Below

ポップ・ソングのなかで、どれだけトラック数を重ねられるか。
想像すると気が狂いそうになる労作。
天から降り注ぐ圧倒的に存在する歌のなかで、ナード的な緻密アレンジとジャズ人たちの爆発するプレイアビリティが共存する奇跡に、AI時代に人が曲を作る意味を見た。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
このnoteでは音声の日記「音声雑記」も更新しています。2025年もやっていきますので、今後もチェックよろしくお願します!


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