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355位:ブラック・サバス『Black Sabbath』(1970年)|【ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選(2020年改訂版)】

このnoteでは2020年に8年ぶりに改訂された『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選 』のレビュー翻訳(とたまに感想)をしています。本日はこちらのアルバムです。

355位:ブラック・サバス『Black Sabbath』(1970年)

<レビュー翻訳>

ヒッピー的だった元ブルース・バンドが、たった12時間のレコーディングで衝動的に作り上げたこの重苦しいデビュー作は、“ヘヴィ・メタルの生みの苦しみ”とも言うべき、おどろおどろしく真新しいサウンドを呼び起こした。「Wizard」のスライド・ギターや「Wicked World」のだらだらとしたブギーは、のちのメタルにつながるだけでなく、ニルヴァーナのサウンドにさえ影響を与えたと言えるだろう。今作で最も鮮烈な悪夢は6分間にわたる「Black Sabbath」で、バンド自身をも恐れさせた。ベーシストのギーザー・バトラーは“俺たちは他のどんなバンドよりもヘヴィになりたかった”と語っている。
(翻訳:s.tsujimoto、 原文へはこちらから)

<ランキング比較>

参考として、「このアーティストの作品が500枚のリスト中、合計何枚ランクインしていたか」と「このアルバムの順位が前回版(2012年版)ランキングと比べてどう変わっているか」についても調べて以下にまとめています。

【2020年度版】
『Black Sabbath』の順位:355位
ブラック・サバスのランクイン枚数:3枚(本作以外は、234位『Master of Reality 』、139位『Paranoid』)

【2012年度版】(前回版)
『Black Sabbath』の順位:243位
ブラック・サバスのランクイン枚数:2枚(本作以外は、300位『Master of Reality 』、131位『Paranoid』)

<メモ>

2010年代的には、ブラック・サバス再評価にひと役買ったのはアークティック・モンキーズ『AM』(2014年)ですよね。たとえば「RU Mine」のギター・リフなんて、非常にサバス本作の「N.I.B.」的。ブラック・サバスはギーザー・バトラーのベースが非常にブルース的な動きで良いですね。世界観、コンセプトに寄与しているアルバム・ジャケットとオープニングのSEが天才的すぎると思います。



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