347位：GZA『Liquid Swords』（1995年）｜【ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選（2020年改訂版）】
このnoteでは、2020年に8年ぶりに改訂された『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選』のレビューを翻訳しています。本日はこちらのアルバムです。
347位：GZA『Liquid Swords』（1995年）
＜レビュー翻訳＞
カンフー映画のリファレンスの数々やウータン・クラン全員の参加はもちろん、ゾクゾクとするシネマティックな演出や入り組んだ犯罪語り、神秘主義、ミステリーといった要素に溢れる、ウータン・メンバーのソロ作品のなかで最も“ウータンらしい”マスターピース。GZAは知性に溢れる細やかな語りのなかで、無駄のない、かつ破壊的な韻を踏んでいる。「Bloodbaths in elevator shafts/Like these murderous rhymes tight from genuine craft”（エレベーター・シャフトでの血の海／本物の技術から生み出されるこの殺人的な韻のように）」と彼はラップし、自身のスタイルを総括する。スタテン・アイランドの男たちは様々な奇妙な錬金術を編み出したが、『Liquid Swords』にはそれが実に勢いのある形で収められている。
(翻訳：s.tsujimoto、 原文へはこちらから)
＜ランキング比較＞
参考として、この500枚のリストで「このアーティストの作品が何枚ランクインしたか」と、前回版（2012年版）とのランキングの比較についても調べ、以下にまとめています。
【2020年度版】
『Liquid Swords』の順位：347位
GZAのランクイン枚数：1枚（本作のみ）
【2012年度版】（前回版）
『Liquid Swords』の順位：掲載なし
GZAのランクイン枚数：0枚