437位:ゴリラズ 『Demon Days』 | 「歴代最高のアルバム」500選(2023年改訂版)
このnoteでは、『ローリングストーン誌が選ぶ「歴代最高のアルバム」500選』の英語版記事に掲載されているレビューを翻訳しています。
437位:ゴリラズ『Demon Days』 (2005年)
レビュー翻訳
デーモン・アルバーンの架空の“カートゥーン・バンド”は、彼のキャリア中盤期の“一発ネタ”になるはずだった。しかし結果的にゴリラズは21世紀を代表する偉大なバンドのひとつとなり、アルバム『Demon Days』はゴリラズの優れた作品群のなかでも最も秀でた作品となった。本作の「Kids With Guns」「Last Living Souls」「November Has Come」といった楽曲は、不気味さとエモーションを備えつつ、ファンキーさも兼ね備える。また代表曲の「Feel Good Inc,」も本作収録。ヴィランの高笑い、ドリーミーなギター・リフ、拡声器越しのヴォーカル、そして“ガスマスク”や“ケツの割れ目”についてのリリック。さまざまな要素を含むこの曲は、シネマティックで、ダンサブルで、ブリットポップとヒップホップの完璧な中間点を示している。ただし、それが決して“一発ネタ”ではないことだけは確かだ。
(翻訳:Shutaro Tsujimoto)
このnoteでは「2020年版」のリストを500位から順に取り上げていたのですが、その途中で「2023年版」がリリースされてしまったため、今回は2020年版→2023年版で追加された作品を取り上げました。
ちなみに「2020年版」では437位はプライマル・スクリーム『Screamadelica』でしたが、「2023年版」では437位はゴリラズ 『Demon Days』 に差し替えられました。
「2020年版」「2023年版」ともに438位はブラー『Parklife』ですので、デーモン・アルバーン作品を隣に並べたことには意図を感じます。