応援したい。それも、勝手に。
ボランティアで、日本語を教えるという生活を続けていて、去年と今年の環境の違いで、どうもモヤモヤとしているものがあった。
まだ、うまく言語化できないのだけれど、書いてみたい。
去年は、大学の正規の授業ではなく、課外アクティビティとして設置されたクラスの担当だった。生徒は、皆それぞれに専門の授業があったり、社会人は仕事があったり、そして高校生もいたなぁ。みな、それぞれ、忙しい中、夕方からの日本語クラスに週一回、いそいそと通ってくる。
日本語の勉強をする動機は、日本文化(伝統文化、マンガやアニメ、その他いろいろ)が好きだとか、興味があるという生徒が圧倒的に多かったけれど、中には、新しい言語を覚えたい!という学生も。
いずれにせよ、みんな、自主的にココロの底から興味をもってクラスに集まってくる面々。毎回、毎回、目をキラキラさせながら、つたない授業にも一生懸命についてきてくれる。とにかく、心の底から、みんなが楽しんでいる雰囲気が大好きだった。
いつもいつも、授業の準備も楽しくて、授業をやっている時も笑顔たくさんで、本当に楽しかった。
さて、一方で、いまの環境。どういうわけか、あまりココロ踊る日が少ないのだ。授業の準備をしていても、なんとなく、ピンと来ないことも多い。それでも、しっかり準備は進めて、しっかり授業にのぞんではいるのだけれど。
何が違うのかなぁ、、、と思うと、クラスの成り立ち、それぞれの学生の動機の違いが、私のココロに影響を与えているように感じる。
今は、大学の正規授業で教えていて、日本語を学ぶ動機が、「将来の仕事に役立てたい」という人が圧倒的に多い環境だ。もちろん、もともと日本や日本文化が好きだったから、、、という学生も一定数いるのだけれど、「仕事に役立ちそう。高い給料を貰えそう」だから、日本語を勉強しているという人が、とにかく圧倒的に多い。日本語を学ぶ環境として、なんだか、学生も楽しんでいるようにみえないし、教えていても楽しくないんだなぁ。。。
自分が大学生だった時のことを振り返ってみると、そう、心の底から楽しんで勉強している科目なんてさらさらなかった。。。それに比べれば、いまの生徒の方が楽しく取り組んでいるようにはみえるけれど、「卒業単位のため」に渋々がんばっている点も、やっぱり見逃せなかったり。。。
課外アクティビティとして日本語を学ぶ生徒も、正規授業として学ぶ生徒も、どっちも同じく可愛いし、応援したいのは間違いない。けど、なんらかの利益(将来良い会社に就職することや高い給料をもらうこと)の為に、義務的にやろうとしている人の応援は、ちょっと、なんだか、むつかしいのだ。
キラキラ目を輝かせながら、自分の趣味に邁進していく姿を、わぁーーーーー!いいねいいね!がんばってね!!!と、こちらも負けじとキラキラしたトーンで応援したい。
なんだか、そんな、違いなんかなぁ。
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