クルミ割り人形 ならぬ クルミ割りサラリーマンな夜
秋の採取シリーズから今回はクルミのお話です。
我が家では何年か前からこの時期になるとクルミを調達してきて夜な夜なクルミを割って中身をほじくりだす習慣が定着してきました。
拾ってきたクルミが口に入るまでの一連の流れを簡単に記してみます。
収穫
だいたい収穫する場所は決まっています。最近ではこの時期に加賀市の、ある公園にいけば大量に転がっています。まだ固い殻が柔らかい実に覆われた状態で転がってあるので、踏んで中の固い本体を取り出します。あとはもう拾うだけ。初めは黒や緑のこれらの実がクルミをだと気付かず、何が転がっているのだろうと不思議でした。
殻を割って実を取り出す
一晩水に浸しておいた殻つきクルミをフライパンでゆっくり熱していきます。香ばしい匂いがでてきたら殻のつなぎ目に少しずつ隙間が表れてきます。こうなれば後はナイフでそのつなぎ目に歯を当てて押してやると、簡単に真っ二つに。割れた中からは白く輝くクルミの実が登場します。ここまでは意外とスムーズにそれほど時間も手間もかかりません。
しかしここからが、長丁場の作業です。二つに分かれた殻つきクルミから一つずつ実を取り出します。わたしは場合は、栓抜き通しでチマチマとほじくる様に出していきます。別に難しい作業ではないです。我が家の子供たちでも出来ます。が、なんとも根気のいる作業なので子供はすぐに飽きてしまします。大きいボール一杯を取り出すのに軽く1時間はかかります。
手も軽く痙攣してきます。
まあ、秋の夜長の時間に余裕の有るときのワークなら良いでしょう。
私自身は、よなよな一人でラジオなどを聞きながらコレをやっていても対して苦行には思わないですが、家族はあんまりやりたがりません。みんなそれぞれ好き嫌いがあるから全然気にしてませんが。
あと、完全に個人的趣向ですが、あの殻から実が綺麗に取れたときの感覚が、まるで上手に出来た耳かきを連想させてくれ、実に快感なのです。
なんとなく分かる方もいると思いますが・・・
さあ、いよいよ実食
それでは我が家ではどのようにクルミを食べるのか?
1位 クルミ味噌
2位 そのまま、なにも手を加えず
番外 今まで数回だけクルミパンを焼きました
実は全然料理のバリエーションはありません。
そう、我が家においてはそんなに需要が高いわけではありません。
ほとんど、わたしの趣味の様なものなのです。
でも、自分でいうのもなんですが、この自家製のクルミ味噌はなかなかの自信作です。子供たちにも好評なので調子に乗ってこればかり作って、なかなか他の使い道を見出せません。どなたかおすすめ調理法をご存じでしたら是非教えてくださいませ。
さて、最後にひとつ疑問があります。
市販されているクルミローストなどはなぜあんなに形がきれいなのでしょうか。中の実がまったく割れておらず不思議です。どうやって取り出しているのか謎です。いつも袋に入ったいる丸々したクルミを見るたびに思うのです。