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結婚の定説、その真偽

私自身、長年婚活をしていたので、婚活についてのコラムを読み漁ったり、旧Twitterで婚活関連のアカウントをフォローしまくったりして参考にしてきました。
その中で、何人かが同じことを言っていることがあり、それは“結婚における定説”なんだろうな、とより深く頭に刻んでいました。
ただ、実際に結婚できた今、「あれって実は当てはまらない人もいるんだな」と思うものもあり、「○○じゃないからこの人は結婚相手には向いてないってこと??」と余計な考えを巡らせて結婚に躊躇してしまったりすることがないように、(あくまで私の思った)真偽について書きたいと思います。


初めて会ったときから「この人と結婚する」と感じる

いわゆる「ビビビッとくる」ってやつです。実際に私の友人にも「初めて会ったときに結婚すると感じた」と言ってる子がおり、「きっとそういうもんなんだろうな。結婚する人は最初から“他の人とはなんか違う”と感じるものなんだろう」とぼんやり思っていました。
しかし、です。それはあくまでも【結果論】。実際には、初めて会った瞬間に「この人と結婚する気がする!」と感じたけれど結局は結婚しない人の方が多いはずです。

私自身のことを言うと、夫との初対面ではまったくピンときませんでした。まわりには「何年も一緒に居るみたいだね」とよく言われるので雰囲気や空気感などが似ているんだと思うのですが、初対面で「なんか安心するなぁ」とか「しっくりくるなぁ」なんて感じることは1ミリもなかったです(笑)。
もちろん、結婚する人とは居心地がよく感じるものなので、初対面で「結婚する気がする!」と感じる人もいると思います。
ですが、逆に「この人は最初にピンとこなかったから違うのかも・・・」と思うのはもったいない!
相手に心を開くのに時間がかかる人もいますし(ちなみに夫はめちゃくちゃ緊張しぃなので本来の姿は1ミリも見せてなかったです)、初対面では余程「もう会いたくない!」と思ったのでなければ、第一印象についてあまり気にしなくていいと思います。

結婚する人とは不思議とデートのアポがスムーズ


例えばアプリで異性とマッチングして、その後メッセージを重ねてお互い「会いたい」となれば初デートの日程を調整し、「また会いたい」となればデートを重ねていくことになります。
お互い仕事やプライベートの合間を縫って予定を合わせていくわけですが、“結婚する人とは不思議と予定が噛み合ってスムーズに会える”と聞いたことはありませんか?
しかしこれも、お互いのその時点での温度感や仕事の忙しさ、住んでいる場所などによって会うペースは千差万別です。
婚活はスピード感が大事なのであまりにも予定が合わない場合は次に行くしかないですが、“毎週会える”なんてのは稀なこと。
お互いに会う意思があり、まずは1ヶ月以内に会う努力ができるか。
もし一度キャンセルになっても、すぐにリスケする意思があるか。
など、決してするするとは進まなくても、定期的に会えて、少しづつでも二人の距離が縮るのであれば、付き合う前の会うペースはそこまで重要ではないと思います。(可もなく不可もなくな場合、直接会わなければ距離が一向に近付かないのもまた真理ですので、“定期的に会えて”いること自体は重要です)
もちろん“毎週会える”など予定がスムーズに合うのはお互い想い合っている証拠、とも言えるのですが、「すごく素敵で予定を調整してでもまたすぐ会いたい人が、向こうもグイグイ誘ってくる!これはもう結婚まで一直線!?」と期待してしまうのは、ちょっと待った!
“ときめくくらい素敵な人”はヤリモク、メシモクなど別の思惑がある場合も多々あります。気をつけましょう。

もう一つ似たような定説で『とにかく結婚する人とはトントン拍子に事が進む』というものがあります。
これは私も「確かにそうだ」と感じます。矛盾しているように感じますが、付き合い始めて、もしくは何度か会ううちにお互いに(無意識にでも)「この人と結婚したい」と思い合っていれば、結婚の道に進むのはごく自然なこと。この“自然さ”が、まわりも、そして自分すらも「なんだかトントン拍子に結婚したなぁ」とびっくりするくらいのスピード感を生むのだと思います。
“婚活”はそもそもお互いに“結婚したい意思”はあるわけなので、さらにトントン拍子に感じるかもしれませんね。
たまに、お互いの気持ちというよりは、女性が結婚したい気持ちが強すぎて、気が弱い男性が引っ張られてあっという間に結婚するパターンもありますが、気持ちはどうあれ結婚はしているので、定説は大まか正しい、ということになるのではないかと思います。

男性が女性にベタ惚れだとうまくいく

男性の方が好きな気持ちがダダ漏れていたり、溺愛している方が、うまくいっている夫婦が多い、というもの。
この定説は、ある意味間違いであり、ある意味正しい、と思っています。

私が「ある意味間違い」と思うのは、気持ちの大きさのことです。付き合うときは、どうしてもどちらかの(告白する方の)気持ちが大きいと思いますが、男性側の気持ちが大きい方がうまくいく、というわけではない、ということです。
女性は異性として好きになるのに時間がかかる人が多く、付き合っているうちに男性と同じくらい気持ちが高まっていく、というのは本当です。ですが、どんなに付き合っても気持ちに答えられないパターンももちろんあります。つまり、いくら男性がベタ惚れでも、女性の気持ちが追いついていなければ意味がないということです。

私が「ある意味正しい」と思うのは、お互いが想い合っている、ということが大前提。
この場合、何を持って“ベタ惚れ”とするかと言うと、男性が好きな気持ちをきちんと表現できている、ということが大事になってきます。
男性はどんなに好きでも、クールにそれを表に出さない人も多いですが、女性はきちんと伝わらないととても不安になるし、時に疑ってしまうこともあります。なので男性がわかりやすく“好き”を表現してくれると、女性は安心し、変に疑ったり不満をぶつけたりすることが少なくなり、長続きするのだと思います。
逆に女性が“好き好き”言いすぎると、男性は鬱陶しくなってしまったり、気が大きくなって浮気に走ったりする可能性があります。
お互いの気持ちは均等でも、男性の愛情表現が豊かな方が、バランスがよく平穏なので、結果的にうまくいくのではないでしょうか。

2番目に好きな人と結婚するとうまくいく

ドラマなどでありがちなシチュエーションではありますが、これははっきりと「間違っている!」と言っていいと思います。正しくは、「好きすぎる人と結婚すべきではない」という意味なんだと解釈しています。「1番好きな人」と「好きすぎる人」は似て非なる言葉なんです。
「1番がダメ」、ということではなく、「あまりにも好きすぎて盲目になってしまう人」との結婚は危うい、ということ。
好きだから、何されてもいい、許せる、という心持ちで結婚してしまうと、もちろん最初は幸せでしょうが、結婚は生活、日常です。好きなだけではままならないことも多い。
そういう意味で、「好きすぎて盲目になってしまう人と結婚するくらいなら、落ち着いて生活を想像できる2番目に好きな人くらいが幸せになる」、ということなのだと思います。
ただ、「2番目がいいんだ」と思い込んで結婚してしまうと、結局永遠に「1番好きだった人と結婚できなかった」ということが心に引っかかって、“後悔”のような気持ちが生じてしまうでしょう。1番、2番、という考え方ではなく、“この人”と、自分はどんな暮らしがしたいのか?結婚したらどんな生活ができるのかを、先の先までしっかりと想像する。そのときに「この人とだったら、ずっと穏やかに幸せな生活ができそうだ」と思えたのなら、それはつまり、その人のことをとても“好き”で、信頼しているということです。
何度も言いますが、結婚には情熱的な“好き”だけではない、いろんな温度、形の“好き”があります。1番結婚にふさわしい“好き”という気持ちが抱ける相手を選んでほしいと思います。

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婚活をしているといろいろな意見を目にして、自分が当てはまっていないと不安になることもよくあると思います。
しかし、結婚に関して言えることは“千差万別”であるということ。どんな百戦錬磨の恋愛アドバイザーの方が言うことでも、「人による。」というのが正直なところだと思います。
あなたの結婚相手はたった一人であって、その人に定説が当てはまるとは限りません。
婚活にまつわる話のあれこれは、すべて“参考までに”留めておくことをおすすめします。

他にも結婚にまつわる定説はあると思うので、また思いつき次第追記していきますね。

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