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「見えない障害の見分け方って支援者でも難しい。」を読んで

綜合キャリアトラストの長徳です。

記事の表題にもある「見えない障害の見分け方」については、
私も難しいと感じることが多々あります。

同じ診断名の障がいがある方同士でも、苦労していることはそれぞれ違っていて、
逆に共通の悩みがあったとしても、障がいや病気の状況は本当にさまざまです。

中には、障がいがあるとは言いきれない、けれども、
社会生活のしづらさがある「グレーゾーン」と呼ばれる状況の方もおり、
まわりに自身の困り感がなかなか伝わらないこと自体が、
悩みのタネになっている場合もあります。

発達障がいの特性で「記憶力が良く、名前や誕生日をすぐに覚えて声をかけてくれる」素敵な長所があるのに、
「注意力のコントロールが難しい」といった苦手な部分が顕著に現れてしまい、

「努力が足りないんじゃないの?」
「もっと注意して!」

と怒られ続けてきた方もいました。

障がいや病気の症状・特性を把握し、正しい知識を持って関わることはとても重要なことだと思いますが、
大切にしたいのは、病名や診断名だけにとらわれず、
一人の人として相手の思いを理解する」ということです。

目の前にいる人を、“障がい者”とか、“健常者”、あるいは“常識”、という枠に当てはめなくても、シンプルに

「それって大変だよね…」
「そういう時ってこう感じるよね!」
「素敵だね!」

と共感できることは、たくさんあるのではないでしょうか?

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以下記事本文より引用
*プラスハンディキャップ様より掲載のご了承をいただいております。

今、私は障害者(知的障害者)支援の仕事をしていますが、実は高校3年の3学期まで「知的障害者に触られると、うつる」と思っていました。もちろん、ある程度の歳になれば、そんなことはありえないことくらい分かりましたが、気持ちとしてはそれくらい強い抵抗感と偏見を抱いていました。


大学進学前に出会ったアルバイトで、否応なしに知的障害者と接しなければならない機会があり、気持ちに劇的な変化が生じました。それ以来、ずっと知的障害者への形容出来ない意識を抱き続け、今日に至っています。

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障害者支援の仕事に就いて1年半以上が過ぎ、少しは知的障害者の特性も理解してきましたが、一方で、いまだに分からないことも山ほどあります。その最たるものは、知的障害と自閉症の見分け方です。


厳密には、知的障害の人と、知的障害+自閉症の人の区別がハッキリと分かりません。「自閉傾向」なんて言葉もあるようで、ここまで掘ろうとすると、今の私にはカオスです。


大まかに述べると


・知的障害:世間より学力が低く、且つ、言葉の発達が遅れている。


・自閉症:前述した知的障害の傾向がある。コミュニケーションに障害がある。対人・社会性に障害がある。パターン化した行動や強いこだわりがある。


と、されています。


その人の性格に起因するネクラ性格や頑固さなのか、自閉症の特性としてそれらがあるのか。非常に判断が付きにくいです。

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http://www.gov-online.go.jp/featured/201104/contents/rikai.html


また、知的障害の人の中には、身体疾患など他の障害を併せ持っている場合があり、例えば、てんかんをはじめとしたあらゆる発作、冷え症、胃腸が過敏(下痢や便秘)、口腔関連(歯の問題や、喋り方が滑らかでない)、最近メディアで取り上げられていることが多くなった感覚過敏(聴力の偏った鋭敏さ、色彩や照度、空間に対する不得手)等々、挙げるとキリがありません。そして、その中に、自閉症が含まれています。


かつて、私がイメージしていた自閉症の人は、


・暗い雰囲気
・独り言、一人を好む
・エコラリア(覚えた台詞を場の空気を読まず繰り返す。オウム返し)


これらを有している人でしたが、実際に障害者支援の業務を通じて、こんな簡単な括り方など出来ないとすぐに分かりました。


明るくて、人懐っこくて、第一印象は違和感を感じない喋り方をする、そんな自閉症の人。います、います、全然います(こう書くとその自閉症の人は「とってもいいヤツ」と誤解されそうで不安なのですが)。


頻繁ではありませんが、障害者支援の仕事に就いてから「知的障害と自閉症の違い」や「自閉症の人ってどんな人?」と、たまに聞かれるようになったので、徒然なるままに書いてみました。


最後に、障害者支援の仕事を通じて覚えた言葉・症状のことで私が最も気になっていること。それは、アスペルガー症候群です。


アスペルガー症候群:言葉の発達の遅れはないが、自閉症の特徴(コミュニケーション・対人・社会性に障害がある。パターン化行動・興味の偏りがある。不器用。)を持つ。


これ、全然、他人事とは思えません。


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