音楽で生きる
初めての投稿になりますので、トランペットの演奏を生業として生きるということを書きます。
普段は家の防音室で練習し、来る仕事をこなす、といった毎日になります。
では、来る仕事とは、、、、
第一弾としてレコーディングについて書きたいと思います。
1.TVのコマーシャル。
全国のお茶の間に届く演奏としては、皆さんも絶対一度は耳にしているあのコマーシャルを吹いています。
内部機密的なことや版権や著作権の都合上、紹介できないものもいっぱいあって紹介できないものも多く、そこはなかなか残念なところです、、、。
2.映画やドラマ、ゲームの後ろで流れるBGM。
これも演奏後にサントラと呼ばれ、CDやダウンロードされるものも多く、その演奏の音をこのNoteに載せれないのですが、昨今での有名どころと覚えてる範囲では
「キネマの神様」
「恋は続くよどこまでも」
「天気の子」
「ゆるキャン△」OPソング
「探偵 星鴨」
ONE PIECE「海賊無双」
「モンスターハンター」
「幻想水滸伝」
「書道ガールズ」
などの音楽にトランペットの演奏で参加しています。
3.アーティストの歌のバックバンド。
J-POP、演歌、声優系アイドル、歌謡曲のレコーディング
今までに記憶にあるものとしては
敬称略で
Dreams Come True
浜崎あゆみ
嵐、Hey!Say!JUMP、関ジャニWest、その他ジャニーズ系
Superfly
いきものがかり
星野源
JUJU
中塚武
ウカスカジー
コトリンゴ
さかいゆう
吉幾三
五木ひろし
ポルノグラフティ
レキシ
ウルフルズ
コアなところで、、、ドクター中松
etc...
このような人前で演奏しない、録音を中心に活動している演奏家を
スタジオミュージシャン
と呼びます。
自分の演奏した音がこのように波形になってデジタル処理され、他の音と混ざってテレビやその他のいろんな形で皆さんの耳に届くような仕事です。
よく聞かれるのが
「川上さんてどこかの事務所に所属してるんですか?」
してません。
スタジオミュージシャンの多くは、コネクションが元で参加を依頼されることが多く、
ブッキング(日程の調整や人集め場所の確保)を行う事務所やミュージシャン仲間、作曲家、音楽制作事務所から直接連絡が来るのです。
いまはツイッターのDMでも仕事が来ることもありますw
バイト求人のようなものも昔はあったようですが、1990年代からのコンピューターミュージック、DTM(デスクトップミュージック)の発達により生楽器での演奏を必要としない音楽業界の変化、パソコンの進化による影響で仕事は減りつつあり、40年前ではギャラを紙袋でうん十万貰う方もいたようですが、今はそんな時代ではありません。
毎回の仕事で篩にかけられ、噂や評判が決め手になり人の入れ替わりも激しいとてもシビアな現場です。
あとは運もかなりあります。
どうしてもこの日にしかレコーディングできない、
しかし他の仕事と重なってしまう、、、、
泣く泣く断る。。。。。
ざらですw
そして何より決め手になるのは
現場での演奏
当たり前です。
現場によっては一時間で一曲をバンドメンバー全員でレコーディングする
同録と呼ばれるものもありますし、
金管楽器だけその時間に集められ、ブラスのみのレコーディングで2時間で20曲ほど録る
別録りと呼ばれるものや
川上独りだけ呼ばれて一人で複数のパートを取る重ね録り、多重録音
などがあります。
この中で、一番大変なのが
同録ですね。
一人のミスが全員の録音のやり直しになるわけです。
なので家で録音の電話を待ちながら防音室で練習をしているわけです。
少し長くなりましたが、こんな感じです。