星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(1)
今日は、待ちに待った星ヶ丘高校吹奏楽部の体験練習日だ。私は、ドキドキしながら、音楽室のドアを開けた。
「こんにちは。」
中にいた先輩が気づいてくれた。
「こんにちはー。あなた見学者だよね。」と
「あ、はい。」
私は、安心した。「怖い先輩じゃなくてよかったー」そう思った。私は、吹奏楽部には小学生のときから入っている。担当楽器は、トランペットだった。
「あなた、初心者?それとも、経験者?」
「経験者です。小学校のときから吹部で、トランペットやってました。」
「早苗ー、この子トランペット希望だってー。」
先輩は、トランペットの先輩を呼んでくれた。
「あー、ゆかり。ありがとー。じゃあ、あなた行こっか。」
「あ、はい。ありがとうございました。」
早苗と呼ばれた先輩は、トランペットの場所に連れて行ってくれた。
「あ、名前聞いてなかった。よかったら、自己紹介してくれる?」
「星ヶ丘中出身の佐藤美紅です。小学校のときから、吹部でトランペットやってました。」
「佐藤美紅ちゃんね。私は、3年トランペットパートリーダーの田中早苗よ。よろしくね。」
私は、優しい先輩ばっかりでよかったと思った。早苗先輩は、
「ここにいるのがトランペットのメンバーよ。」
と、教えてくれた。トランペットの先輩は、数えてみると、早苗先輩を含めて5人いた。
「星ヶ丘中出身の佐藤美紅です。小学校のときから、吹部で、トランペットやってました。よろしくお願いします。」
「じゃあ、私たちも自己紹介しよっか。」
「私は、さっきしたからいいね。こっちにいるのが、私と同じ3年副パートリーダーの井上実子。こっちが3年・・・・・・。」
トランペットの先輩は、みんな優しそうな人ばかりだった。早苗先輩は、まず、この吹部で配られた基礎練習などを見せてくれた。学校の楽器を借りて基礎練習などを練習をしていると、この日の体験練習は終わった。
~登場人物紹介~
星ヶ丘高校吹奏楽部
<3年>
田中早苗(トランペット・パートリーダー)
井上実子(トランペット・副パートリーダー)
加藤ゆかり(フルート・パートリーダー)
<1年>
佐藤美紅(トランペット・仮)