星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(12)
早苗先輩は自己紹介のあと、この吹部で配られている音階、基礎練の楽譜を配ってくれた。美紅は体験練習のときに教えてもらっていたのですぐに吹くことができた。しかし太郎ははじめて吹くため、3年生の山田奏楽先輩から教えてもらっていた。太郎も経験者らしく奏楽先輩から教えてもらうとすぐ吹くことができていた。美紅は太郎とまだ1回も話したことがないのだった。同じ学校ではなかったため接点がない。太郎は近寄りがたい雰囲気を出しているため美紅は声をかけられずにいた。美紅は早苗先輩に、里愛は実子先輩に