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星ヶ丘高校吹奏楽部の物語(9)

やっと問題が解決した。私(早苗)は、疲れていた。でも、これからの仲間になるであろう2人の問題が解決してよかったという気持ちもあった。


今日は、部活の入部届を出せる日だ。美紅はお母さんにハンコをもらった入部届を通学カバンの中に入っているお気に入りのファイルに入れた。今日は午前中に授業を受けて、午後から部活だ。美紅は早く部活の時間になってほしいとますます思った。

高校に着いた。美紅は、1年1組の教室に入った。美紅の机の近くに高校に入って、仲良くなった鈴木実羽がいた。

「おはよう~美紅。吹部の入部届持ってきた?」

と、実羽が聞いてきた。実羽も小学校からのフルート経験者だ。

「おはよう、実羽!もちろん吹部の入部届持ってきたよ~今日一緒に吹部行こうね!」

「うん!もちろん」

美紅と実羽はそんな会話をしていた。

「キーンコーンカーンコーン」

朝休みの終わりを告げるチャイムがなった。このチャイムを聞いて生徒たちが自分の席に着いた。担任の山本梓歩先生が教室に入ってきた。

「みなさん、おはようございます。」

「おはようございます。」

「では、出席を取ります。青山さん。」

「はい。」

「上野さん。」

「はい。」

「小野さん。・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・。あと、もう一点。部活動の入部届がある人は、行間休みの間に顧問の先生を訪ねて渡すようにしてください。」

「はい。」

「いい返事。それでは1時間目の授業をはじめるます。気をつけ、礼。」

「お願いします。」


行間休みになった。美紅と実羽は吹奏楽部の顧問の白井先生に入部届を出すために職員室へと向かった。

「おはようございます。白井先生、吹奏楽部の入部届を持ってきました。」

美紅と実羽は、そう言って入部届を差し出した。白井先生は、入部届を見ながら、

「おはよう。えーっと、そっちのあなたが1年1組佐藤美紅さんね。で、そっちが佐藤さんと同じ1年1組鈴木実羽さんね。私は知っての通り星ヶ丘高校吹奏楽部の顧問、白井里咲よ。これからよろしくね。」

と、言った。

「はい!」

美紅と実羽は2人そろって元気よくそう答えた。


~登場人物紹介~

星ヶ丘高校

山本梓歩(1年1組担任)

星ヶ丘高校吹奏楽部

白井里咲(顧問)

<3年>
田中早苗(トランペット・パートリーダー)

<1年>
佐藤美紅(トランペット・仮)
鈴木実羽(フルート・仮)