コンサートの自主開催は学生の時にやっておくべき

大学の同級生でトランペットや作編曲をしているいわたけいこ氏がSNSでこんなこと言ってました。

その後、いわた氏がブログも書かれているのでぜひそちらもご覧ください。

昨年度くらいから東京音大の吹奏楽アカデミー専攻も、いくつかのパートが学内や学外公演を企画、開催していて感心しますが、これ本当に経験してみないとわからないことが沢山あります。

例えばコンサートをする上で何をしなければならないか、もっとも大きなカテゴリーで分けてみても、これくらいすることがあります。

  • 企画(時期、曲などの内容、参加者へのオファー)

  • 資金

  • ホールの確保

  • 本番までのスケジュール(練習場手配、楽器、楽譜の手配、本番も含めた搬出入手配、当日スタッフの確保)

  • フライヤー等PR素材の作成、宣伝活動

  • プログラム作成

  • ホール打ち合わせ

これらさらにを細かく分けたら、本当にすべきことが山のようにあるし、内容によっては「忘れてた」では済まされないことがいくつもあります。演奏会が無事終了しても、借りたもの返したり回収したり、お客さんにお礼したり、ギャランティ等の支払い、JASRACへの報告など、沢山あります。

そしてこれらは企画から本番まで1年間くらいは見ておくべきだという点も大切です。そもそもホールはおよそ1年前に抽選や申し込みがあるので、土日祝日などの良い時間はその時でないと確保できません。

いわた氏は先ほどのツイートに続いてこんなことも書いています。


そうなんですよ。東京音大は管打楽器専攻生がパートごとに学外公演を開催していて、僕も学生だった当時、夏休みに合宿したり、芸祭の屋台で資金集めしたりと頑張りました。その時に経験できてよかったなと思います。

他にも僕が学生の頃はいろんな学生がいろんな学生と組んで金管5重奏やら10重奏やら、そういった企画をたくさん立てて、学内でよくコンサートしていました。自主開催をするって本当に大切で貴重な経験だと思います。

こうした自主開催をする上で、とにかくひとつ言えることは、やってみないとわからないことが沢山あること、そして失敗してもまだ何とかなることが多い学生のうちに絶対経験しておくべきだということです。
それはコンサートを企画するノウハウを身につけること、お金について学べることもそうですが、演奏会は出演者がステージに立つためにたくさんのスタッフの準備や努力があって初めて実現できているのだ、と実感できるからです(スタッフへの感謝の気持ちを持つことができます)。
そしてその場にお客さんに来てくださるために努力すること。これがいかに大変なことかもわかると思います。

そんな感じで、コンサートを自主開催するのはとっても大変なことなんです。吹奏楽部や一般の吹奏楽団などに今後関わるかもしれない学生は、こうしたスキルをできるだけ早くから身につけておくべきだと思います。


荻原明(おぎわらあきら)

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