5-2.リップトリル
リップトリルの概要
リップスラーは知っているけれど、リップトリルが何かと問われると漠然としたイメージしか持っていない。何か、速いやつでしょ?という方、多いです。
リップトリルとは、名前がそうであるようにひとつの音を基準として、2度や3度などごく狭い音程間をスラー(タンギングではない方法で)移動する奏法を指し、多くの場合はトリルのように反復する方法で練習をします。
有名なところでは、アーバン金管教本にとてもたくさん掲載されています。
リップトリルはいつ必要なのか
さてこのリップトリルですが、どのような用途があるのでしょうか。
リップトリルの練習用楽譜だけを見ていると、「こんなフレーズ出てこないし!」と思うかもしれません。確かにナチュラルトランペットでバロック作品を演奏するわけでないのなら、需要がないようにも思えます。
また、リップトリルを「鍛える」目的があると思っている方も多いのですが、それもまったく違います。そもそもトランペットの演奏で負担がかかるから鍛えて克服することなど一切存在しませんので、この考えは持つべきではありません。
では、いつ必要なのかと言いますと、みなさんこういったメロディはいかがでしょうか。
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荻原明(おぎわらあきら)です。記事をご覧いただきありがとうございます。 いただいたサポートは、音楽活動の資金に充てさせていただきます。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。