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ダブル・トリプルタンギングは一つのスタイル( #今朝の一言_ラッパの吹き方 )
毎朝7:30にTwitterやFacebookで更新しております「 #今朝の一言_ラッパの吹き方 」。先日こんなことを書きました。
ダブル,トリプルタンギングは表現方法(スタイル)のひとつです。シングルタンギングで速く演奏できるから必要ないとかではありません。
— 荻原明(おぎわらあきら): トランペット (@ogiwara_a) March 16, 2023
例えばファンファーレ的なモーチフではシングルよりダブルタンギングのほうがトランペットらしさを表現できる場合があります。#今朝の一言_ラッパの吹き方 pic.twitter.com/GX5N404A5s
シングルタンギングをとても速くできるから、ダブルタンギングとかトリプルタンギングは必要ない、なんてアピールをしている人に会ったことがあります。
その技術は純粋に素晴らしいと思います。しかし、ダブル、トリプルタンギングはシングルタンギングでは間に合わないから使う妥協案と考えてしまうのは少々違うかなと思います。
これらのタンギングはひとつの「スタイル」の表現方法であると考えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1679522046261-42za1Np8mU.jpg)
例えば、ツイートにも掲載したこの楽譜。パッと見てファンファーレっぽいと何となくおわかりいただけるかと思います。こうしたメロディを演奏する際、もちろんシングルで演奏して悪いわけではありませんが、ダブルで演奏すると「らしく」なるように思います。
トランペットの歴史を辿ると軍隊での伝令、戦場で使われていた時代があり、そうした場面ではダブルやトリプルが多用されていた印象があります。その名残なのか、マーチでよく出てくるファンファーレや合いの手のようなパッセージ、オーケストラでもよく出てくる軍隊的モチーフなどは、個人的にはダブルなどで演奏したほうが「らしく」なる印象があります。
ただ、スタイルを統一するとなると、一緒に演奏するトランペットセクション、場合によってはトロンボーンセクションなど、同じリズムで演奏する全員でファンファーレ「らしく」演奏するのか、正確なリズムをシングルタンギングで表現するのかを統一する必要があると考えます。
ということで、ぜひパート練習、セクション練習で相談し、より統一感のあるアンサンブルを目指してみてください。その前にダブルとトリプルタンギングの個人練習が必要かもしれませんね。
今回ご紹介した「 #今朝の一言_ラッパの吹き方 」は荻原明のTwitterアカウントと、Facebook「ラッパの吹き方」ページにて毎朝7:30にトランペットや音楽に関する一言を掲載しております。ぜひ「いいね」や「リツイート」などをよろしくお願いします!喜びます。
荻原明(おぎわらあきら)
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