踏切を渡るのが苦手だ

タイトルの通り、私は踏切を渡るのが苦手だ。
ほんとうにどうしようもなく不安感を煽られるので、友人と一緒にいる時もなるべく速足で、もはや軽く走りながら渡っている。
とにかく怖い。反対側からくる自転車との距離が近くてぶつかりそうだとか、カンカンいう音がうるさいだとか、理由は何個かあげられはするが、どれも本質的な原因ではないような気がする。しかも、ホラー映画を見終わった時のような、完走した後の達成感や優越感は皆無である。この世で一番最悪の「渡る」行為と言ってよい。「渡る」という行為自体にうつし世以外の世界との交信というイメージが伴うからかもしれない。

そもそも生まれ育った場所では踏切を渡る機会があまり無かった。存在すら見たことがないような気がする。だからなのか、踏切を背景として描写される告白シーンとか、青春の1ページとか、はたまた人身事故だとか、踏切にまつわるあらゆるシチュエーションに対する想像力が不足している。
私の肉体が走れる間に踏切が消滅するか、苦手を克服するかのどちらかを達成しなくては…。スラムダンクを読んでいないからだろうか。原因がわかる方教えてください。


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