雨の日とエッセイの相性
雨。
雨の日は、低気圧を苦手とする方々の例に漏れず私も前日から具合が悪くなるし、アラームで起きた時の倦怠感も晴れの日の比ではない。生理の日の朝と同じ位最悪。とてもじゃないけど起きられる気がしない。でもちゃんと起きて、会社に行く。
ただ、雨の音を聞きながら読書をするのは好きだ。わざと残業してすいている時間の電車に乗り、地下鉄と雨(何線通勤かばれそうだが、途中で地上に上がるため、観覧車などが視界に入るのもよい)が混ざった音を聞きながら本を読んで帰る。コロナ禍で常に電車の窓が開いていることが、暑さ寒さを強調する鬱陶しさ以外に、こんなかたちで幸いする。一番前の車両に乗って電車が走る線路を眺めるのも好きだ。
家に帰った後も、窓を開け雨音を聞いて本を読む。最近はゲリラ豪雨のような雨が多いため、(普段から天気予報を見ないってだけかも。東京の人はいつも折り畳み傘を持っているような気がする)雨が降るとラッキーと思ってお気に入りの作家のエッセイを開く。普段エッセイや短編集は読まないが、雨の日との相性はとてもよいので、雨の日のイベントとして、何冊か積読することにしている。今日読んだのは、森博嗣『アイソパラメトリック』、吉本ばなな『人生の旅をゆく』。