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「あなたは、彼ら彼女らを心から信じていますか?」#014

 「子育ても部下育成も基本は同じ。その考え方とは、
1. 彼らには力があり、彼ら自信がその力を発揮することを望んでいると信じること
2. そしてその力が発揮されるまで、何度でもやらせて、我慢強く待つこと」
(「お父さんだからできる 子どもの心のコーチング」 菅原裕子著)


 「ママが今、一番パパに読ませたい本」という帯のついた本。妻から数年前に渡されて、積読状態だった。先日、怒りにまかせて、小学6年生の息子を叱り飛ばしてしまった。こんな関わり方では、折角の才能を伸ばすことは出来ない。この思いがきっかけで読み始めた。

 著者の菅原氏は、1999年から、社員の能力開発を通じて、組織の変化対応力を高めるというコンサルティングを行っている。そして、この「育成」に関する考え方を子育てに応用し、子どもが自分らしく生きることを支援する活動<ハートフルコミュニケーション>をされている。先日Noteにアップした絵本「ひびわれ壺」の訳者でもある。

 子どもとの関わりがテーマだが、何も子どもだけでなく、「人を育てる」ことの核心について書かれている。そして、全てのベースは、「愛すること」だと感じた。

 「子育ても部下育成も基本は同じ」と著者はいう。

 ページをめくりながら、以前、読んだ「実験」を思い出した。それは、同じ能力を持つ生徒を2つのグループに分けて、一つは「とても優秀」、もう一つは「普通」とラベリングし、教える側の先生に伝えた。そうすると、先生たちの接し方も変わり、テストの結果も「とても優秀」のグループの方が良くなったという。

 信頼がなければ何も生まれない。
 まず、自分が信じることだ。


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