【インタビュー記事】第1回『著者の舞台裏』ゲスト:黒田茜さん2024.05.24(金)20:00-21:00開催
※この記事は2024年5月24日(金)に開催したXスペース(音声配信サービス)の内容を一部編集したものです。
ゲスト:黒田 茜さん
マロニエファッションデザイン専門学校を卒業後、アパレル企業で10年間デザイナー・パタンナー・販売員を経験。その後、パーソナルスタイリングの源流で有名なファッションレスキューで2年間活動し、独立。
これまで6000人以上のスタイリングを経験。2023年6月にかんき出版より「服はいっぱいあるのにあか抜けきれないと思ったら」を出版。アパレル会社経営者であり、女の子の母でもある。
1.本や出版について
1-1.本を書こうと思ったきっかけ
とぅるーた (04:32):
茜さんがファッションスタイリストでありながら、本を書こうと思ったきっかけを教えていただけますか?
黒田茜さん (04:58):
2つ理由があります。1つ目は、ファッション業界で働く中で、本を出版している方々を見て、自分もそのような存在になりたいと思ったことです。ファッションの専門家として、本を出してみたいという思いがありました。
2つ目は、パーソナルスタイリングを提供している中で、申し込みを躊躇する方々が多いことに気づきました。多くの方が「何を着て行けばいいかわからない」とか「痩せてからでないと恥ずかしい」といった理由でためらっています。
私のSNSでも、興味はあるけど直接スタイリングをお願いするのはまだちょっとというコメントをいただくことがありました。そういった方々に、パーソナルスタイリングの雰囲気を味わってもらいたいという思いで、この本を書こうと思いました。
とぅるーた (06:20):
ありがとうございます。つまり、1つ目はファッション業界で憧れの存在の人がいたということですね。
黒田茜さん (06:36):
そうですね。自分のステージを上げたいという気持ちです。
とぅるーた (06:44):
2つ目は、本を通じてパーソナルスタイリングの雰囲気を伝えたいということですね。
黒田茜さん (06:52):
その通りです。パーソナルスタイリングにはいろいろなスタイルがありますが、この本では〇〇が好きな方にはどのブランドが合うかなどを最後の方に書いてあります。
全部はカバーできませんが、少しでもパーソナルスタイリングを味わっていただける内容になっていると思います。
とぅるーた (07:21):
ありがとうございます。非常に読みやすくて、ファッション雑誌とはまた異なる本だと感じました。
黒田茜さん (07:35):
嬉しいです。
とぅるーた (07:37):
私も読ませていただきましたが、ぜひお聞きしたいことがあります。この本は、自分の体型にコンプレックスを持つ方がおしゃれを楽しめるようにと、日本人の体型に合った服やアイテムの選び方、着こなしがイラスト付きで書かれています。その中で、トレンド感がないというか、時代を超えて普遍的な印象を受けました。
黒田茜さん (08:27):
嬉しいです。その点は本当に意識しました。トレンドを感じさせないようなスタイリングを心がけました。
とぅるーた (08:38):
その思いが、この本に込められているのですね。
黒田茜さん (08:47):
そうです。それもあって、写真ではなくイラストにしました。写真だとヘアメイクやその年の服装が反映されてしまうので、1年後や2年後には「去年っぽい」と感じるかもしれません。そこで、トレンドに左右されないベーシックな装いでのバランスの取り方を示した本にしました。
とぅるーた (09:15):
ありがとうございます。なるほど。表紙にはいろいろなスタイルの女性が描かれていて、本の中には14種類のファッションスタイルが紹介されていますね。
黒田茜さん (09:54):
そうですね。
とぅるーた (09:56):
私の妻はナチュラル系のスタイルが好きで、一緒に出かけるときはスポーティーな服装が多いです。
黒田茜さん (10:20):
いいですね。
とぅるーた (10:30):
セクシーな服装はあまり見たことがないですが、対極のスタイルは苦手かもしれませんね。すごくイメージしやすくて、良い本だと思います。
黒田茜さん (10:41):
ありがとうございます。その14のスタイルは私が独自に考えたもので、ファッションの勉強をしていると、エレガンスやキュート、コンサバ、クール、モードなどの分類がありますが、それだけではないと感じました。身近な人や街で見かける人々を参考にして、独自の分類を作りました。本を読んだ方々も楽しんでくださっています。
とぅるーた (11:34):
ファッション用語は見た目が同じでも呼び方が違うことがありますね。フェミニンとキュートの違いなど、人によって感じ方も違いますね。
黒田茜さん (12:00):
その通りです。
1-2.執筆を通して学んだこと
とぅるーた (12:36):
茜さんが本を書いている中で、驚きや学びがあったことがあれば教えてください。
黒田茜さん (13:00):
ファッションの本は本屋で探すかぎり少ないと思っていたのですが、実際にはネットで調べるとたくさんの類書があることに驚きました。ファッションに関する悩みは身長や体型、年齢など様々で、それぞれに対応する本がたくさんあることに気づきました。
とぅるーた (14:01):
深いですね。
黒田茜さん (14:04):
はい。女性のファッションの悩みは年齢や体型とともに変わります。
とぅるーた (14:13):
多様性の時代に合わせて、ファッションも多様化が進んでいるのですね。
黒田茜さん (14:22):
そうですね。ファッション業界でも「女性らしい」「男性らしい」といった言葉はあまり使われなくなっています。
とぅるーた (14:33):
渋谷などを歩いていると、多種多様なファッションを見ることができますね。
2.思想や価値観について
2-1.人生で最も影響を受けた人
とぅるーた (14:58):
茜さんが今までで最も影響を受けた人についてお聞きしたいのですが。
黒田茜さん (15:28):
考えた結果、最も影響を受けたのは母親です。
とぅるーた (15:43):
なるほど。身近な存在ですね。
黒田茜さん (15:48):
はい。母親が編み物を好きで、私たち家族のセーターを編んでくれたり、可愛い格好をさせてくれていました。自分のお母さんが可愛くておしゃれだと思っていたので、ファッションが好きになりました。最も影響を受けたのは母です。
とぅるーた (16:36):
自慢のお母さんですね。
黒田茜さん (16:39):
そうですね。
とぅるーた (16:41):
授業参観などでおしゃれなお母さんが来てくれると嬉しいですね。
黒田茜さん (16:50):
そうですね。
とぅるーた (17:06):
お母さんもきっと嬉しいでしょうね。
2-2.意識しているトレンドと発信活動
とぅるーた (17:26):
次に、茜さんが意識しているトレンドについてお聞きしたいのですが。
茜さんのYouTubeチャンネルでGUの動画が多いのですが、その辺りの理由についてもお聞きしたいです。
黒田茜さん (18:07):
まず、GUを推しているのは、私の動画で一番再生回数が多いからです。トレンドについてですが、ここ数年、大きなトレンドはあまりなくなってきています。毎年トレンドカラーはありますが、昔のような爆発的な人気はありません。
トレンドが毎年かわるデニムについてはデニムオンデニムが流行っていて、ラグジュアリーブランドでも取り入れられています。今年もシャネルやバレンティノ、ディオールなどがデニムを取り入れられています。
個人的にデニムは子供のころから好きなアイテムです。
トレンドに左右されず、自分らしく着ることが大切だと思います。
とぅるーた (20:50):
上下でデニムを着こなすのは難しいですが、おしゃれですね。
黒田茜さん (20:59):
デニムオンデニムは以前は難しいスタイルでしたが、今ではおしゃれな提案として受け入れられています。
とぅるーた (21:23):
デニムを着こなせるようになりたいです。
黒田茜さん (21:30):
ぜひチャレンジしてみてください。
とぅるーた (22:36):
茜さんが世の中に最も伝えたいメッセージは何ですか?
黒田茜さん (22:53):
ファッションには正解がないので、自分が好きなものを着ることが大切だと思います。消去法ではなく、好きなものを着て心地よいと感じることが重要です。
とぅるーた (23:35):
好きなファッションを楽しむということですね。
黒田茜さん (23:38):
そうです。好きなものを着れば似合ってくると思います。
とぅるーた (24:15):
私はビームスが好きで、アウターなどを購入しています。
黒田茜さん (24:39):
良いですね。日本のブランドも素晴らしいです。シンプルだけど、遊び心があるデザインが良いですね。
2-3.今挑戦していること
とぅるーた (25:02):
昨年6月に本を出版され、大きな挑戦をされましたが、2024年に挑戦したいことはありますか?
黒田茜さん (25:31):
実は農業を始めています。
とぅるーた (25:47):
福岡に移住されましたよね。
黒田茜さん (25:49):
はい。東京に会社は残していますが、今は福岡が住居で農業を始めています。
とぅるーた (25:56):
二拠点生活ですか。
黒田茜さん (25:58):
そうです。必要な時だけ東京に戻っていますが、週に2回ほど農家さんのお手伝いをしていて、夏から本格的に兼業農家を始める予定です。
とぅるーた (26:25):
素晴らしいですね。
黒田茜さん (26:27):
ファッションと農業は繋がっていると思います。綿や麻など、天然素材から洋服が作られるように、農業もファッションに関係しています。
とぅるーた (26:49):
オーガニックコットンなどもありますね。
黒田茜さん (26:49):
そうです。農業を通じて、内面から美しくなることを目指しています。
とぅるーた (27:20):
現在育てている野菜や今後育てたい野菜はありますか?
黒田茜さん (27:27):
今日はミニトマトの剪定をしてきました。枝豆やズッキーニも育てています。
とぅるーた (27:53):
美味しそうですね。夏を感じます。
黒田茜さん (27:56):
はい。午前中は畑で作業し、午後からはアパレルの仕事をしている日もあります。
とぅるーた (28:09):
すごいですね。
黒田茜さん (28:12):
自分でも面白くて、楽しんでいます。
とぅるーた (28:17):
ファッション業界で農業をしている人は少ないと思うので、独自の発信ができそうですね。
黒田茜さん (28:33):
会社に農業部門を入れるか、個人で続けるか迷っているところです。
とぅるーた (28:49):
パーソナルスタイリングのお客様に野菜を提供するサービスなど、ビジネスの可能性を感じます。
黒田茜さん (29:22):
今は野菜が実る楽しさを感じていますが、将来的には色々考えていきたいです。
とぅるーた (30:02):
ファッションと農業の組み合わせは素晴らしいですね。ありがとうございます。
2-4.大切にしている習慣
とぅるーた (30:27):
茜さんの1日のルーティンや、大切にしている習慣について教えてください。
黒田茜さん (31:16):
忙しい時でも、自分の好きなお茶やコーヒーを飲む時間を30分は確保しています。お昼ご飯が取れない時でも、リラックスする時間を取るようにしています。
とぅるーた (32:25):
時間に追われない自分の時間を作ることですね。その習慣が本を書く上で役立ったのですね。
黒田茜さん (32:44):
ご褒美の時間として、おいしいハーブティーを買うのも楽しみです。
とぅるーた (33:49):
ありがとうございます。リラックスする時間が重要ですね。
3.本を読んでくれた読者に対して
3-1.読者に起こしてもらいたい行動
とぅるーた (33:58):
茜さんの本を読んで、読者にどんな行動を起こしてほしいですか?
黒田茜さん (34:38):
5つのルールを書いているので、クローゼットの中でそのルールに当てはまるアイテムを組み合わせてみてください。新しい服を買わなくても、手持ちの服でスタイルアップできるはずです。
とぅるーた (35:36):
クローゼットの中の服を活用することですね。
ありがとうございます。私もクローゼットの服を見直してみます。
黒田茜さん (36:15):
意外と他人から見たら良い組み合わせが見つかることもあります。
とぅるーた (36:28):
家族に見てもらいます。ありがとうございます。
3-2.読者からの感想で嬉しかったこと
とぅるーた (36:54):
読者からの感想やレビューで、特に嬉しかったことは何ですか?
黒田茜さん (37:19):
最初に感想をくれた友人が「すごく優しい本だ」と言ってくれたことです。具体的なブランドやアイテムが書いてあるので、読者が買い物に行く際に迷子にならずに済むという点が評価されて嬉しかったです。
とぅるーた (38:30):
118ページと119ページの見開きですね。イラストが分かりやすくて、ファッションに疎い人でも使いやすい本ですね。
黒田茜さん (39:30):
そう言っていただけると嬉しいです。
とぅるーた (39:37):
普段私はあまり帽子をかぶらないのですが、どんな帽子が似合いますか?
黒田茜さん (40:11):
とぅるーたさんにはキャップが似合うと思います。
スポーツのキャップではなく、おしゃれな(タウン向けの)デザインのものです。
とぅるーた (40:43):
キャップを買いたいと思っているのですが、妻はハットの方が似合うと言っています。
黒田茜さん (41:05):
ハットもありですね。きれい目な装いのときに。
カジュアルな時にはキャップが良いと思います。
とぅるーた (41:43):
ありがとうございます。
4.リスナーのみなさんへメッセージ
とぅるーた (41:50):
最後に、今聞いてくださっている皆さんやアーカイブで聴いてくださる皆さんにメッセージをお願いします。
黒田茜さん (42:18):
ファッションにはいろんなスタイルがありますが、「自分が心地よいと感じるものを着ることが一番大切だと思います。」細かい似合う似合わないなどは気にしないで、まずは好きなものを着て楽しんでください。
とぅるーた (42:58):
自分の好きなものを着るということですね。
黒田茜さん (43:02):
それがスタートだと思います。
とぅるーた:
本日はどうもありがとうございました。
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