やっさん

総合人材サービス企業で新規事業・サービス開発を行うサービスデザイナー。デザイン思考とシステム思考を元にイノベーションの研究とチームパフォーマンスを向上させるビジョンの研究をしています。

やっさん

総合人材サービス企業で新規事業・サービス開発を行うサービスデザイナー。デザイン思考とシステム思考を元にイノベーションの研究とチームパフォーマンスを向上させるビジョンの研究をしています。

マガジン

  • 組織を変える行動変容のデザイン

    • 1本

    サービスデザインネットワーク 日本支部のタスクフォース「行動変容と組織のデザイン」が運営するマガジンです。 サービスデザインと行動変容デザインの交差点でなにができるのかを模索しています。 いまは組織行動のデザインに取り組んでいます。

最近の記事

課題解決なんて考えなくていい

答え合わせのための課題探し 新規事業や新規サービス開発に取り組んでいると毎日といって聞くのが (そして自分でも言っているのが) 「それってどんな課題があるの」 「そのユーザー課題って本当に実在するの?」 である。 事業を創る、サービスを提供するということは、ユーザーが持っている何かしらの課題かもっと良くしたいという欲求を解決・満たすことである。 やや専門的に言えば、PSF(Problem Solution Fit)を行うことである。 でも、最近あまりに「課題・課題・課題

    • 新卒のチームワークは、既存社員のチームワークを超えるか? 新卒のデザイン研修からの考察

      「疑問だと思ったことを素直に口に出せるチームだった」 5日間に渡るエンジニア職5名、デザイン職1名の新卒社員におけるデザイン研修終了時に感想を共有してもらった時に1人の新卒メンバーが言った。 疑問だと思うことが素直に口に出せるということは、チームの心理的安全性を端的に表している言葉だ。これは、エイミー・C・エドモンドソンが提唱している心理的安全性における重要な”要素の一つ”である。 今回の研修の内容は、既存社員が普段働いている中で感じている課題や要求からそれを解決する新し

      • エコシステムありきのサービス設計

        サービスを新しく作る時には、基本的には単一のサービスのことについて企画・設計・開発を行う。 しかしながら、ほとんどのサービス・プロダクトが単一に存在することはない。 直接・間接的になんらかのサービスと関係して成り立っている。 ニュースアプリを例に考えよう。 ニュースアプリのコンテンツは、多くのニュース元のサイト(コンテンツプロバイダー)から情報を引っ張ってきている。有料コンテンツに至るのであれば、その決済システムは銀行システムやキャリア決済と連携している。アプリということを

        • デザイン×エンジニアリング人材ってなんだろう?

          デザインにおけるエンジニアリング力の必要性について サービスをデザインしていく中で、よりエンジニアリング力のスキルの必要性を感じてきている。 引き続き、デザイン文脈におけるエンジニアリング力について考える。 ここで言う、エンジニアリング力とは、コードを書くとかの具体的スキルなではなく、どちらかというとエンジニア視点・思考に近い意味で使っている。 なぜサービス設計にエンジニアリングが必要なのか? それは、サービス単体でまったく新しいものを創るということがほとんどなく無

        マガジン

        • 組織を変える行動変容のデザイン
          1本

        記事

          デザインとエンジニアリングの融合における重要性について考えたい

          サービス設計においてエンジニアリングは、必要不可欠である。 一つの視点としてデザインが、潜在的な価値の本質にアプローチして、ユーザーに価値のあるものをサービス体験として提供するものとすると、エンジニアリングは、体験として要件定義したものをユーザーが使用できる機能として構築していくもの、と言える。 しかし、現在のサービス開発において、そのような分け方は不毛であり危険だ。 デザインとエンジニアリングは、前後の関係では無く、それぞれが入れ替わりながらサービスを作っていくべきである。

          デザインとエンジニアリングの融合における重要性について考えたい

          チームを強くする「アラインメント」の力について ~オンラインでもできるチームワーク向上ワークショップ~

          「なんかうちのチームって、いまいちまとまりないよね〜」 「みんな、見ている方向とか、やっていることがバラバラな気がする」 僕の考えとして、まずそれってチームになれてますか?  チームではなく、まだグループの段階ではないですか?  と思うことが多い。   色々なチームを見てきた中で、メンバーが優秀で目標に共感をして、かつモチベーションが高い状態だとしてもチームになれる率は、実際50%程度。通常であれば、2割ぐらいだとすると、10グループあったとしてチームと呼べるのが2チームと

          チームを強くする「アラインメント」の力について ~オンラインでもできるチームワーク向上ワークショップ~

          チームワークは、心理的安全性より「コミュニケーション量の適正配分」という話

          チームワークについて語っていると、「心理的安全性が大事だよね」という会話になることが多い。 それ自体は、まったく異論がなく、確かにそうなのだけれど何かチームを良くする魔法の杖のように使われると違和感を感じてしまう。 『チームが機能するとはどういうことか』(エイミー・C・エドモンドソン,2014)でも取り上げられている、心理的安全性は確かにチームワークを向上する影響要因の一つではある。 ただ、私は心理的安全性よりも、「コミュニーケーション量の適正配分」にもっと目を向けては

          チームワークは、心理的安全性より「コミュニケーション量の適正配分」という話

          ギムレットには早すぎる ~e-Agencyを退職しました~

          「ギムレットには早すぎる」  『Long Goodby』(レイモンドチャンドラー作)で、私立探偵フィリップ・マーロウが語った言葉だ。 ここでのギムレットは、それを飲んだら生涯会わないという友との言外の誓いである。 e-Agencyというデジタルマーケティングの会社に勤めて5年4か月。僕はギムレットを飲むこと(退職する事)にした。 e-Agencyに入ったのが、ちょうど35歳を迎える月。 「35歳になったら自分の武器で生きていく!」 大学を卒業してからずっと自分のキャリ

          ギムレットには早すぎる ~e-Agencyを退職しました~

          ユーザー軸で分析するためのデータウェアハウスを考える

          「枠から人へ」という合言葉とともにデジタルマーケティングのテクノロジーが急速に進んでいます。 一方で、「データ多すぎ!」「レポート多すぎ!」と感じている人も多いのではないでしょうか? (そうでもない?) 「ROASやLTVを改善するために、ユーザーセグメントを見直して、データをアドホリックに分析し、BIツールで可視化して、MAでCRMを回して! ついでにアドベリフィケーションに気をつけてな!」 もはや、異世界の言葉です。 (日本語話しましょうね~) まあ、そんなルー的

          ユーザー軸で分析するためのデータウェアハウスを考える

          プログラマティック広告を可視化してみたよ

          プログラマティック広告なるものが流行っているらしい。 デジタルマーケティング業界に席をおいているが、広告系はノータッチの私としてはなんとなく細かいキーワードを拾ったことはあるけれど、分散してしいたのできちんとこの機会に可視化してみようと思った。 人に見せる前提で書いていないので文字がほぼ読めないことは、わかっております。しかし、noteで公開するからにはちゃんとテキストでもフォローしたいと思う。 プログラマティック広告って何? Adobeさんの記事にもありますけど

          プログラマティック広告を可視化してみたよ

          GCP(Google Cloud Platform)をつかおうぜい!

          GCP(Google Cloud Platform)は、知っておりますでしょうか?  GCP? 知らんよという方も多いと思います。 じゃあ、AWS(Amazon Web Services)は知ってますか? こちらはもう少しメジャーかもしれないですね。AmazonのCluodサービスですね。 基本同じです。GCPはGoogleが自社で作っていたクラウドシステムをみんな使ってよいぜ! ということでサービス化したものです。 ポケモンGO! のシステムは、GCPで動いていましたー、

          GCP(Google Cloud Platform)をつかおうぜい!

          GoogleOptimize、無料版・有料版どっち使う?

          みなさん、A/Bテストしてますか? サイト改善を行ってCVRを高めていくためにA/Bテストは非常に効果的な施策になります。 A/Bテストのツールは、数ありますがその中でも今回はGoogleのA/Bテストツールの「Optimize」をご紹介していきたいと思います。 Optimizeは、GoogleMarketingPlatformの製品群に位置しているため、多くの方が名前を知っていらっしゃるかと思います。 最も大きな特徴は、GAと同じく「無料」で使えるということです。 そ

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          自社サービスに興味を持つユーザーを新規獲得するデータマーケティング手法

          集客の中でも新規獲得は、広告の中でも最も主戦場であるといえる。データマーケティングでもやはり新規ユーザー獲得は、それこそ山のような手法があります。 その中でも、できるだけ「自社のサービスに潜在的に興味を持っているユーザーだけにリーチして、効率的に新規客を獲得する方法」について2つ紹介していきたいと思います。 1.アフィニティカテゴリを使って自社商品に近いユーザーを得る アフィニティカテゴリとは、Google AdWordsのディスプレイ広告のターゲティングの1つです。go

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          Google Marketing Platformの価値について再考する

          Google Marketing Platform(以下、GMP)は何が良いのだろう?  企業・個人問わずメジャーなツールは、GoogleAnalyticsがある。 そもそもGMPと言われてわかる人はそれなりに日常的にGA等を使っている人だ。 GoogleはGMPをWEBマーケティングのエコシステムの中心に持ってきたいと考えている。 ここ数年アドテクノロジーの進化とともに、とにかくWEBマーケティング界隈には、ツールの乱立が続いている。多くは、それぞれに特化した機能を保有し

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          デザインとデータについてのもろもろを始める

          初noteです。 まだ、何を書いていこうか迷っていますが、新しい季節に向けてまた新しいことを始めようと思って書いてます。 ブログは、いままでも書いていたし、まだ3つぐらい運営していますが、noteはもっとライトに自分が思うこと、自分が残していきたいこと、考えていきたいことを書いていきたいと思う。 主には、データ系になるかなと思っています。仕事中心のエントリーですね。あとは、大学院で勉強しているデザインについても書いていこうかなと。 僕の思うこと、考えることが、もし誰かの

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