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『知床の事故に思うこと』
ご無沙汰しておりました。行政書士の佐々木ひとみです。
やっと母の一周忌も終わり、そろそろ通常の生活にまた戻りつつあります。
早いものですね。なんだか夢の中にいるようなうちに1年経っておりました。
そんな中、知床では恐ろしくて悲しい事故が起こりました。
ニュース等で運航管理者、運航管理者というワードを聞くたびに、
我々もどきどきしたのではないでしょうか。
おそらく運行管理者が実在するか、
#12『性善説と性悪説』
先日の久しぶりのメルマガに多くのメッセージを頂きました。
ありがとうございました。皆さまのお言葉があらためて佐々木を突き動かします。
さて、調子に乗って次を書こうといろいろと考えていたのですが、
ここ最近お客様の傾向が二極分化しているような気がしますので今日はこの話題で。
未だに労働時間(特に残業時間)を何とかすることができず、
そのことが根源となって労基の問題、
労働審判等の労働者とのトラブ
#10『なんとかなるはなんともならない』
いよいよあの3月11日が来ます。
3月7日のサンデーモーニングは10年経った東日本大震災での
東京電力の危機管理を指摘していました。
日本安全神話、うちだけは大丈夫、その根拠のなさに
私たちは学ぶべきことはたくさんあります。
あれからの10年間でどれくらいの甚大化した災害があったでしょう。
平成28年熊本地震、
平成30年北海道胆振東部地震、
令和元年山形県沖地震、
平成30年7月の西日本豪雨、
#9『運転者台帳の意味』
こんにちは。
最近お会いする方から、メルマガ楽しみに読んでいますと言われると本当にうれしく思います。さらに皆さんに有益な情報になるものを、と思うのですが、ついつい私見の私信で本当にすみません。
先日、東海電子のメールが来て、気になるタイトルがあったので少しお伝えしておこうと思います。
『点呼よりも運転者台帳違反が多く指摘(四国運輸局監査2020年11月度)』
違反件数が少ない四国のことなので
#8『セミナーをする理由』
セミナーを依頼されると、いろんなテーマがあるのだが、
私は心を震わせるということを一番の目的として考えることが多い。
あまりにも心が固くなっている人が多いのだ。
特に初めての会社での従業員教育の場合はそこをまずの目的とする。
そんな堅くなってしまった心を持っている人にどんな教育というものをしても浸透していかない。心がやわらかいスポンジのようなものだから浸透していきやすいのだ。
そんなことを思い
#7『自分で決めることがどれだけ大事か』
前回は、急遽、自然災害についての備えをテーマにお伝えしましたが、今回からまた元の話に戻ろうと思います。
なんと、今週の「噂の!東京マガジン」(TBS系)の週刊見出し大賞というコーナーで週刊新潮が取り上げられ、そこに掲載された順天堂大学の小林教授の記事が大賞を取りました。
これは私が以前に自律神経のお話をした際に参考にした小林教授です。
そして、ぜひ今週の週刊新潮を読んでみてください。
私はこ
#6『災害について備えることの大切さ』
先日、東京日帰りで『運輸事業の安全に関するシンポジウム2020』に行ってきました。
(そして昨日は北海道運輸局でも防災マネジメント指針の説明会も聞いてきました。)
これは毎年、国交省が何を考えてきたかわかる指針のようなところがあり、一番の興味事をテーマとします。
今回のテーマは自然災害への対応でした。
運輸安全マネジメントの中のリスク管理(危機管理)の中にもあるのですが、最近の災害が甚大化して
#5『片付けられない理由』
さて、前回は、社長が社員さんの異変に気付き、その社員さんの人生が変わるほど
の出来事を会社ぐるみで解決した結果、社員さんの事故がまったく無くなったという
(ものすごい端折り方しましたが(笑))お話をしました。
そして№3ではその次は実はそういう人格の形成には食事が大きくかかわっている
という話をしますと予告をしました。
しかし、その前にもう一つどうしてもお話ししたいことがありました。
私は最近
#4 社長次第で従業員は
コロナ禍の緊急事態宣言が一部(うちの北海道もまだですが)解除されて、ようやく一つの段階を終え、新たな段階になりましたね。該当の県の方々はちょっとほっとしていらっしゃることでしょう。第2波が来ないようにまた注意しなければならないですね。
さて、先日メルマガを流しましたところ、たくさんの方から反響を頂きました。
たいへんうれしく読ませて頂きました。ありがとうございました。
ところが、返信メールが届
#3 教育の前に考えたいこと
よく顧問契約をして、毎月(もしくは隔月)訪問し、社内整備した後の次は「幹部社員の勉強会」と「ドライバーの安全大会」をするのですが、ドライバーさんの勉強会のテーマはどんなのがいいですか?と聞くと、まぁまぁ依頼される確率が多いのが『愛社(もしくは愛車)精神』というやつです。通常の業務でもきちんとやってくれるドライバーさんは自身でもよくわかっており、そんなことをお話するまでもありません。逆を言えば、そう
もっとみる#2 この状況での有効な時間の活用方法
すっかりご無沙汰しておりました。行政書士の佐々木ひとみです。
お元気ですか?このコロナ禍で相当なダメージを受けていらっしゃるかと存じますが、いかがお過ごしでしょうか。
メルマガをしようと思ったのはだいぶん前なのですが、たくさん伝えたいことがあって悩んでいるうちにこんなに時間が経ってしまいました。そしたらこんな事態に。
運送業の中でも、特に個人宅に配送される方の中に、ばい菌扱いされたり、いきなり
『私はなぜ今ここに…』 第35話
以前の経営指針の経営計画の最後の目標としてはドライバー養成学校があった。
私の最後のライフワークになるかもしれない。
これは人生設計から考えても、50歳から始めようと思っていた。
いやそれでも遅いかもしれない。
しかし、一回ラップトラック(トラックに広告を載せて走る事業)で失敗している私は、自分が運送業のためにいいと思ってやったことも、彼ら当事者がいいと思わない限り浸透しないのだとあらため
『私はなぜ今ここに…』 第34話
この事業停止での業界の衝撃は大きかった。
本当に運輸局もやるのだという本気度が見えた。
みんなの意識が変わったのもこの瞬間だった。
そこからまた、あちこちで呼ばれるようになった。
講演も会社へのコンサルも頻繁に依頼が来るようになった。
中堅企業もしかり、今までにないことをしなければならないとすれば勉強しなければならない。幹部向けの講習会の依頼がどんどん来た。
この改正はみんなにとっては
『私はなぜ今ここに…』 第33話
この間も自主開催していたセミナーでできた仲間ともよく飲みながら、何が困っているのか、何を知りたいのか、そしてこれからの運送業をどうしていきたいのか、などを熱く語る日々が続いた。
話すうちに徐々に何かひとつのテーマでセミナーをやったりすることはもう無理だと思った。そのテーマに興味のあるレベルの人しか来ないからだ。これからはまず模範となるような運送会社の仲間を探そう。そう思った。6年間続けたセミナー
『私はなぜ今ここに…』 第32話
運送会社は見た目よりも中味が深刻なことがまま多い。
でも、ある意味みんな周りはライバル、いつ仕事を取られるかわからないから、うかつなことは言えない。
この頃には私は、「なぁ佐々木さん、他の運送会社はどうしているんだい?」と相談されることも多かった。他の会社はこうですよ、といったところで社長はそうか、というけれどもなかなか今の状況を変えられる人は少なかった。
なぜならば、運賃があり得ないほどの