21年3月期第1四半期 決算比較 いすゞ vs 日野
いすゞ自動車と日野自動車の21年3月期第1四半期の決算が出てきましたので比較していきたいと思います。
*三菱ふそうとUDトラックスは非上場企業なので決算情報は無し。
【販売台数】
いすゞはCVだけで無くLCV(ピックアップ)も含んだ数字、日野はトヨタ向けの販売台数を含んだ数字。
いすゞ 77千台(前年比▲47%)
日野 44千台(前年比▲44%)
いすゞはタイで生産しているLCVの販売が30千台(前年比▲62%)と足を引っ張った。折角のモデルチェンジがコロナの影響で台無しになってしまった格好。
一方、日野はトヨタ向け販売が16.5千台(前年比▲55.7%)と足を引っ張る。
【売上高】
いすゞ 3,274億円(前年比▲35.7%)
日野 3,004億円(前年比▲32.7%)
売上高の減少割合は両社ともに慣らすと同じ水準。
【営業利益】
いすゞ 22億円(前年比▲95.2%)
日野 ▲106億円
両社の売上高は大きく変わりませんが営業利益で大きな差が発生しています。
いすゞと日野の売上総利益率は13%と12%と殆ど一緒ですが、いすゞの販管費が430億円に対して日野は460億円と日野は約30億円も販管費を多く使っています。
販売を伸ばす為に販促費を多く使っている事が予想されます。
【経常利益】
いすゞ 5億円(前年比▲98.8%)
日野 ▲118億円
いすゞは為替差損で▲12億円も喰らっています。。これはタイのパーツ安が効いているのでしょう。ホント折角の新ピックアップトラックが業績に貢献出来てませんね。。
【純利益】
いすゞ ▲98億円
日野 ▲81億円
営業利益、経常利益ではいすゞは何とか黒字をキープしていますが、純利益では日野を超える赤字となっています。
いすゞは「新型コロナウィルス感染症に関する損失」と言う項目で▲30億円を計上しており、法人税も80億円計上しています。一方、日野は法人税等の調整で20億円のプラスとなっているのが要因です。
以上です!
良いよ、商品車メーカー!
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