2020年 商用車業界振り返り
久々のNote更新となりますが、、
2020年の商用車業界を振り返りたいと思います!
このNoteを見ておけば2020年に起こったニュースの振り返りや、商用車業界の現状が早分かりするはずです!
1. コロナ影響
2020年3月頃からコロナの影響が全世界に波及。注文のキャンセルや販売予想台数/生産台数の下方修正が続出。4月から5月にはコロナ感染者が工場で見つかり工場停止に追い込まれました。いすゞ、日野、三菱ふそうの工場ではコロナ感染者が見つかり、工場停止するもUDはコロナ感染者が発生せず、工場が稼働し続けました。
7月頃には中国がコロナ影響から復活。年を閉じるて見ると中国の新車商用車販売台数は昨年対比で18%増の400万台突破となりました。一方、国内の商用車販売台数は年央から持ち直すも前年比▲約8%減の17万台。(UDトラックスだけが前年比で増加)
コロナ影響で各社の20年度の決算予想もボロボロ。いすゞは営業利益で黒字確保を見通すも、日野は営業赤字に陥る見落とし。
2. いすゞ自動車
いすゞは2020年末迄にUD買収を完了させる予定でしたが、コロナ影響で遅れが発生。2021年に買収完了を見込見ます。10月にはボルボとの戦略的提携の契約を提携。
ボルボグループとの提携は着実に進んでいる様子です。詳細な内容は明らかになっていませんが、1月にはホンダとのFC大型トラックの共同開発を発表。トヨタとの資本提携解消後にはパートナー不在が続いていましたが、ボルボ、ホンダと言うパートナーを見つけるに至りました。
3. 日野自動車
2020年は日野に取って大きな大きな1年でした。下社長の強力なリーダーシップの下で、仲間作りを進めていきました。トヨタとは北米での大型FCVトラックの共同開発を進める事を発表。4月には中国とのBYDとのEV開発のパートナーシップを締結。10月にはVWグループ(Traton)との電動化の協業契約を提携。トヨタグループ外へも仲間探しを進め生き残る為に全速で駆け抜けました。米国では「プロジェクトZ」と呼ばれるEV トラックの開発ロードマップを発表。米国のEV会社との共同開発でEVトラックの投入を計画している事を表明。一方、コロナ影響で営業赤字に陥ってしまった事やエンジン認証が取得が出来ず北米工場の稼働停止に追い込まれてしまった事は大きな痛手となりました。特に北米工場の稼働停止は21年の9月末迄を予定しており、この影響がどこまで日野の足を引っ張るのか注視する必要があります。
4. 三菱ふそう
既にEVトラックを市場投入している三菱ふそうは、2020年後半にはFCVトラックの量産を行う事を発表。
今後の同社のパワートレインはEV/FCVが中心になる。また5月には北米事業の見直しを実施。新車販売事業を廃止して、部品/サービスのアフター対応のみを行う事業へ変更。グループに目を向けると、ダイムラーとボルボグループはFCVトラック開発の合弁会社を作る為の合意に署名(法的拘束力は無し)。今後の動きが未だに見えてきていませんが、業界の2大手グループの中で三菱ふそうの「Fuso」ブランドがどの様に扱われるのか気になる所。小型FCVの量産は三菱ふそうが行い、中大型はボルボで行うのか?先の進展が気になります。
5. UDトラックス
コロナ影響で2020年内に予定されていた買収が翌年に延期。いすゞとの融合が気になる所。ブランドは継続して続けるも、開発、購買、販売、サービスの協業はこれからが本番。先ずは栃木にエンジン工場をいすゞは持っており、栃木工場との工場、物流関係の合理化が手っ取り早そう。
UDトラックスは内容が薄くて申し訳ないです。。
以上です!
商用車メーカーの中の人
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