【セッションしよう!vol.3 後編】『GM』を語る
こんにちは、TRPGサークル【PORTE】です。
今回も、TRPGにおける「GM」について語ります。
前後編に分けて書いていますので、前編をまだ読んでないという方は
そちらもぜひ読んでみてくださいね~!
【記事を書いた人】
前回の記事はこちらから
【3.GMのセッション準備】
オンラインセッションでよく使用される「ココフォリア」の部屋設定をはじめ、セッションの準備に苦労するGMも多いと思います。
普段、私がセッションできる状態にするまで「GMとしてどのように準備をしているか」紹介しますので、初めてGMに挑戦する方や、他のGMのやり方を見たい!という方は参考にしてください!
(使用ツール:ココフォリア / セッション形態:ボイスセッション)
思いつく限りでもこのような作業工程があります。
配信などがされている有名な作品の場合は、それを参考にしながら作成・準備することが多いですが、全くない場合は演出面も0から考えて作っていくのでより時間がかかってしまいます。
【⒋GMとして気を付けること】
私が準備で心掛けているのは「自分がPLだったら嬉しい」と思うところを先読みして準備すること。
逆に言えば、「自分がされて困ることをできるだけ排除する」ということ。
それは、何か特別なものを用意したりするサプライズ的な意味だけではなく、例えば
・「一度聞いただけでは頭に入ってこないだろうな、という描写をテキストでも表示する」
・「このシーンはRPが難しいから、没入感が出るように描写説明よりSEを多めにする(あるいは余計な演出はしない)」
など。
PLが困ったり悩むときに、どうやって手助けできるかを考えることだと思います。
PLが楽しんでくれたり、盛り上がっているのを見ると、GM自身もテンションが上がりますし、その反応を見たくて一生懸命準備しているところもあります…。
また、最近はNPCが多く出てくるシナリオをGMすることもあるのですが、そういったシナリオではNPC一人ひとりのバックストーリーや性格をしっかり把握してRPに生かしたい気持ちと、シナリオ作者の意図しない解釈違いをしたくない気持ちがせめぎ合って葛藤することが多いです。
(そのためにシナリオをめちゃくちゃ読み込むことになるのですが…)
NPCの設定を細かく書いてあったり、ふせったー等で補足してくださる作者さんは本当に助かっています…もっと語ってください……
【⒌最後に】
セッションを一つの舞台公演のようなものと考えると、
GMは「舞台監督」であり「スタッフ」であり「名脇役」であり「演出家」。
もちろんそのクオリティが高いから成功というわけではなく、結果的に同卓者全員が「楽しかった!」といえることが一番大事だと思っています。
でも、全員が「楽しかった!」といえるかどうかにGMの裁量が大きく関わっていることは避けられない事実だと感じています。
だからこそ、GMをする人は部屋づくりや演出諸々こだわっていたり、NPCのアドリブに力をいれたりしているわけです。
GM自身の上手さ云々より、GMが「楽しんでない」と感じる卓が一番冷めると私自身は思っています。
クオリティを上げることに注力しすぎるあまり自身がTRPGを「楽しむ」気持ちがかけてしまっては、きっとPLにもそれが伝わってしまいますし、興醒めです。
TRPGは、GMを含めた全員で物語を創っていく”協力ゲーム”であることを忘れないでいてほしいです。
色々と語ってしましましたが、何が言いたいかというと、「GMって大変そう」「GMはクオリティ高くないとできない」と思っている方にそんなことないよ、と声を大にして言いたいのです。
GMをするのに必要なのは「PLと一緒に全力で物語を楽しむ気概」。
それさえあれば、どうとでもなります。楽しいのが一番!
ただ、GMの労力が多く負荷がかかってしまっていることは事実なので、
PLはできるだけレスポンスを早くする・一言でもいいから感想を伝えるなどちょっとだけGMの力になってあげるとより素敵な卓になるかな、と思います。
最後に、PCが紡ぐ物語を一番特等席で見られるのはGMの特権です。
TRPGをやっていて、いろんな人のRPを見るのが好きだという人や、
誰かとシナリオの良さについて語りたいと思っている人には
GMが向いていると思います。
シナリオの全貌を知っているGMでしか味わえない楽しさがたくさんあります。
ぜひ、お気に入りのシナリオがあればGMにもチャレンジしてみてください!
TRPGの新しい魅力に出会えるはずです。
GMも楽しいよ!!!!やろう!!!
【次回:卓やすめvol.4 12月12日(月)投稿予定】