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深い深い世界へ
サレントで出会った日本人の方にもしアヤワスカをやりあたいならモコアというアマゾンの入口の街でできるよと教えてもらった。
好きな写真家さんの旅行記を読んだ時からアヤワスカに興味はあり、今回南米を旅をする際に是非シャーマンのセレモニーを受けてみたいと思っていた。
その写真家さんはペルーでアヤワスカを摂取してシャーマンのセレモニーを受けていた。僕も最初はペルーで受ける気でいたのだが、今ペルーはそのセレモニーが観光客に有名になりすぎて、偽物シャーマンが現れるまでの事態になっているとの事で正直少し不安だった。
前からコロンビアでも受けれる事は知っていたのだが、確かな情報はなく少し困っていたのだが、まさか日本人には出会う事は予想しておらず、ラッキーだった。
その人からサレントではチャンガというDMT成分を含んだパイプで吸引する事ができるを聞いて、教えてもらった旅行会社に行ってみたが、誰もいなかった。
僕は少しこの旅に退屈していた。自分が求めていた物が見たいものが見れていない、できていな感じがずっとしていた。
メキシコにいた時は思った以上に物価が上がり、円安が進み旅を急がないとお金がすぐになくなってしまうという恐れを抱えて、旅を急いだ。
本当はゆっくりと過ごして、徐々に旅の感覚を取り戻しかったのだが、焦りと恐れでその時間を取る事を惜しみ先を急いで旅をしていた。
キューバに飛んでこのフツフツとした気持ちは晴れるだろうかと期待していたのだが、キューバに入って英語が全く通じず、お金のレートシステムが複雑で戸惑うばかりで、出会った何回もキューバに来てるスペイン人に英語が通じて一緒にご飯を食べているとドルをいいレートで変えてやると言われて、持っているドルを全部替えてしまった。
レート事態は悪くなかったが、ペソからドルにもう一度戻せると嘘をつかれた。結局最後に泊まったairbnbのオーナーのご故意で少しだけ、戻せることができた。
そんなこんなでコロンビアに到着した頃には自信を失い、少し人と深く関わることから避けていた。
メデジンに着いてゆっくり過ごす予定だったが、スペイン語が話せない劣等感からか早目に移動をした。
ここまで深くどこかに関わる事がなくただ上辺だけなぞる様な旅をしていた。それがたまらずに退屈であった。綺麗な景色、現地の有名な観光地、アクティビティでは僕の心は満足していなかった。
次の日もう一度教えてもらった。旅行会社に行くと髭がやたらと長い少し若めのスタッフが座っていた。「DMTができるのと聞く」と「できるよ」と返事が返ってきた。
値段を聞くと思っていた以上に値段が高く、最初は迷ったがここまで来て何もしないのはシャクだったのですることにした。他に誰か参加すればもっと安くなるよと言われたが思い当たる人もいずそのままスルーした。
ホステルに戻っても暇なので街をぶらぶら歩いているとここまで何回か出会っている韓国人に再会した。ダメもとで参加しないかっと聞いてみると彼は興味がありそうだが変なドラッグではないかと疑いながら迷って、最終的には参加すると言った。
彼のお陰でかなり値段が下がり、実は旅行会社のスタッフとも知り合いだったらしかった。
夜に集まり夜道を歩き街の中心から離れて行く。これは危ないんじゃないかと思う雰囲気と怪しさは満載な感じの中を森に向かった歩く。普通の人だった怪しいと思って逃げ出しもおかしくない感じであった。
20分ぐらい歩くとコーヒー農園に到着した。どうやらスタッフの友達の農園らしく友達がスマホでサッカーゲームをしてお出迎えしてくれた。「日本J2のチームが大好きなんだよ」日本人でも知らなそうなチームでプレイしていた。
農園の古屋から外に出て適当な場所を見つけて準備が始まった。一緒に来た韓国人は怪しさ満載の雰囲気でソワソワと「やばいのでがないのか」という表情が顔からみじみ出ていた。
茶色陶器でできてそうなパイプを渡されて、火をつけて吸引した。煙を可能な限り吐き出さないでと言われて吐き出さないように我慢して耐えていた。吐いてまた吸う動作を3回ぐらい繰り返す。そこからはいわゆるサイケデリック柄の世界に誘われる。小人の親子みたいな生物が手を繋ぎながらその世界を一緒に回っていた。しばらくその世界をぐるぐる回ってると核の様な場所についた。
「自分を知りたい」「自分は何物なのだろう」「自分とは何なのだろう」という問いが溢れ出てきた。そこから奥の扉があったのだが扉を開く事はなく。元の世界に帰ってきた。
自分は自分自身が何者なのか何なのかを知りたくて旅をしていた。自分を知りたくて自分の才能いったい何のかなぜ生まれたのか知りたかった。
たぶんその背景にはどこかまだ自分の能力を発揮し切れていない感じがあったり、今の自分を否定していたりするのかもしれない。
あと将来の不安もあるのだろう。お金を稼げるようになるのだろうかとか、結婚したら今のままではダメではないだろうかとかいろいろ頭の中でぐるぐるとこの旅中でも回っていた。
だからこの旅で何か得ないといけないという衝動にも駆られていて、今ここにある瞬間を楽しみきれていなかった。
たぶん喜びという光を探して、何かを得る光を探していたが、それは目の先の不確かな期待と幻想ではなく自分の内側の光を観察するといつか見つかるのかもしれない。
そのあとは3人で夕飯を一緒に食べてホステルの自分のベットに潜り込みました。