愛と狂気のシネマパラダイス
最近流行りのやつをやってみた。
自分は映画はあまり詳しくなく、最近はあまりみていないのだけれど、ある一時期に集中してみていたことがあり、上記のような作品が特に記憶に残っている。
これを制作したサイトでは、邦題では未検出になることが多く、今回初めて原題を知った作品も多かった。直訳ではなく、意訳されているものが随分と多いことに驚いた。
タクシードライバーは、主人公の名前のトラヴィスが、英国のロックバンド名の元ネタであると聞き観てみたのだが、鬱屈の着火点から転がり始める人生の転換がとても面白かった。イギリスは不況や政治不安からパンクが生まれたらしいが、アメリカはこのパターンかと目を見開いた。
日本は人生がうまくいかないと、己を責めて自分でいなくなってしまうパターンが少なくないが、海外の鬱屈で精製されたガスに火が付いての爆発は思いもよらないものであることが多いのだろうか。日本でも津山事件のようなこともあるから全くないわけではないだろうけど。
人生がうまくいかないなんて簡単に言ってしまうけれど、うまくいっているように見える誰かの水面化の苦悩や鬱屈も他人からは見えない。
だから世界を掴んだようなロックスターや俳優がこの世界から自分の意思で消えてしまうことも時々起こる。
この映画は、ひとつには権力批判の側面があり、ひとつに人間の身勝手さや自暴自棄になることで初めて活路が生まれる皮肉さを描いている。そして善悪を問わない身勝手な暴力の結末と称賛の放棄。
ロバート・デニーロのクレイジーな役者エピソードはいくつもあるけど、この映画のデニーロ、本当にクレイジーすぎてな。しかも徐々に徐々に狂気が加速していくという。
久しぶりにまた見てみよう。
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