「論語」為政篇
「日本衆愚社会」(呉智英 小学館新書)を再読していると,こんな文に目が留まりました。
さて,これを読んだ時に,学級経営と重なると思いました。
政治を学級経営に置き換えて考えたのです。
つまり,徳のあるこそ教師が,素晴らしい学級経営をすることができるということです。
この考えは,間違ってはいないと思います。
忘れ物をする,時間を守らない,生徒との約束はすっぽかす,だらしない教師がいくらがんばっても,学級はよくならないからです。
しかし,徳だけでもダメです。
学級経営には,教師の哲学と指導技術が必要なのです。
どんな学級,どんな生徒に育てたいのかを具体像として明確にします。
それに加えて,様々な指導技術を使って,学級を作っていくのです。
この話の最後に,呉さんは,こんなことを書いていました。
来週から,新年度が始まります。
新規採用の先生たちは,希望と熱意にあふれていると思います。
しかし,生徒のために一生懸命に頑張るだけでは,学級づくりはうまくいかないということを肝に銘じておく必要があるのです。