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本音教育用語集(ぬ~の)

ぬきうちてすと【抜き打ちテスト】最近,この言葉も死後になったなあ。

ねらい【狙い】今年のはじめ,O中学校で行われた県道徳教育研究発表会に参加した。自作資料を使った授業を参観したあと,中学校部会に参加した。
 そこで私は次のような質問をした。
 『本時のねらいの最後に「新たな生き方を模索する態度を育てる」とありますが,この50分間でこれがどれだけ達成できたか疑問です。授業者は,どれぐらい達成できたと思いますか。』
 今までいろいろな指導案を見てきたが,このねらいの部分に疑問を感じていた。50分間ではとうてい達成できないようなことや抽象的な語句が並べられていることが多かったからだ。例えば,「豊かな心を育てる」とか「道徳的実践力を高める」とか「社会的思考力や判断力をつける」とかである。
 このねらいについての疑問を払拭してくれたのが,深澤先生の「いじめ」の授業に書かれていた,ねらいである。ここから,ねらいについての考え方が大きく変わった。


のーとのとりかた【ノートのとりかた】
 今,教えている1年生の授業でのできごと。黒板に書いたとおりにノートに写すように指示を出したあと,机間巡視でノートを見て回った。
 すると,ノートの行を無視して大きくはみ出すような文字を書く生徒や図と文字のバランスが崩れて図が以上に大きくなってしまい文字が入りきれない生徒がいた。
 初任者の頃,ノートは生徒が書きたいように書かかせればいいと思っていた。そのため,ノートの取り方については一切指導してこなかった。もちろんノート点検などしたこともなかった。
 しかし,久保齋先生(註1)や野口芳宏先生(註2)の本や講座で勉強し,ノートづくりがいかに大切さを痛感した。
 それ以来,ノート作りには細かく指示を出すようにしている。
①ノートの右側が板書,左側が学習プリント(余分な部分はきれいに切り取ってはる)
②大切な語句は,黒板では「黄色チョーク」,ノートには「赤色」で書く。
③ノートの上の方には,日付,曜日,校時を書く。
④行を空けたり,図を書くときは細かく指示を出す。(例 縦の線は4行分,横の線 は5㎝)
 こうやってできたノートは,どの生徒も同じようになる。生徒は最初のページからパラパラめくって,ほんの少しの満足感を持つ。
    

※註1『一斉授業の復権』(久保齋 こどもの未来社)
※註2「ノート発言」という考え