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ピーマンと蛍

昨日の読売新聞「編集手帳」に俳人池田澄子さんの句が紹介されていました。まったく知らない俳人でしたが,この句に心が留まりました。

「ピーマン切って中を明るくしてあげた」

料理をしている人だから見える風景と気持ちをうまく表現しているなと思いました。

さて,ネットで池田さんの句を調てみたところ,なかなか面白い句がありました。「現代俳句協会」のホームページから引用します。

「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」

「生きるの大好き冬の始めが春に似て」

「まず口をあけて暑き日始まりぬ」

「主婦の夏指が氷にくっついて」

情景がすぐに浮かぶ句と思考が一旦停止する句がありました。
しかし,思考の広がりと深まりを味わえる瞬間が心地よかったです。

最後に,この句は,平和学習の導入やまとめができるいい句と思いました。

「前ヘススメ前ヘススミテ還(かえ)ラザル」

池田さんの句をさらに読んでみようと思います。