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「教授話法」
今から25年ほど前、野口芳宏先生の講座を初めて受けたとき、先生の話術の巧みさに驚きました。
グイグイと引き込まれるのです。
その話術のコツを盗むために、野口先生の講座を受けるときは、発せられる言葉をできうる限りメモしました。
その他にも、テレビの司会者や落語家や漫才師などの話し方も研究しました。
公的研修会で、教師の話術に関する講座はほとんどありません。ですから、自分で修業するしかないと思ったのです。
さて、野口先生は、「模擬授業 その効果と活用」(さくら社)の中で、教師の話術の重要性を説かれています。それを「教授話法」と言われています。
この「教授話法」には次の6つの秘訣があると書かれています。
①ゆっくり、はっきり
②聴衆反応の診断
③どんな話も「対話」が基本である
④一文を短くする
⑤具体例を引く
⑥キーワードを使う
私もこの6つを意識して、授業や集会で話をしています。
さらに野口先生は、こう書かれています。
明快かつ論理的で分かりやすい話し方や対話が、授業効率を高め、子供の学習意欲を高めることになる。
初任者研修に「教授話法」というコマを是非とも入れてほしいものです。