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理屈っぽい

昨日(10月2日)の読売新聞「KODOMO俳句」に2つの俳句が掲載されていました。
1つは、小林一茶の句です。
もうひとつは、一茶に俳句を習っていた甫外の句です。
AとBのどちらが一茶の句だと思いますか。
正解は、下のほうにありますのでスクロールしてください。

A「山々のにしきをかくすきりの海」
B「山々のにしきの上を走る雲」











正解は、Bです。
甫外の句(A)を詠んだ一茶が、修正した句が(B)です。
一茶が修正した理由は、理屈っぽいからだそうです。
選者の高柳克弘さんは、こんな説明をしていました。

季語の「山のにしき」は、美しい織物のように、山が赤や黄色におおわれることをいいます。せっかくのながめを、きりが隠してしまったのですね。がっかり感が伝わってきますが、一茶はこれを理屈っぽいとして、次のように直します。

「読売新聞」(2024年10月2日)

さすが一茶です。
しかし、俳句の世界は本当に奥が深いです。