年末年始おすすめの本 2021 - あなたを揺さぶる本
この記事は、2021年12月22日に配信したここみち便りをリライトしたものです。
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読書にはいろんな効用がありますが、その一つには、自分の思考を殻を破ってくれたり、新しい世界を見せてくれたりすることがあると思います。
自分を揺さぶってくれる本。
私はそんな本に出会うと、興奮します。
ちょっと刺激的かもしれないですが、今年はそんな本をご紹介してみますね。
URL上段がアマゾン、下段がここみち読書録へのリンクです（読書録はないものもあります）。
■人生観を揺さぶる
「自分の中に毒を持て」 岡本太郎 氏
「ニーチェ 運命を味方にする力――「ツァラトゥストラかく語りき」を読む」 宮原浩二郎 氏
岡本太郎さんも、ニーチェも、実はあまりよく知らないままにずっと遠ざけていた人。
独立してみて出会い直すと、このお二人の考え方には、共感できる部分が沢山ありました。
同時に、わかります、わかります、でもそれができない！と悶絶することも。
何度でも読み返したい本たちです。
■自意識を揺さぶる
昨年も紹介した本です。
知る人は知っている著名なコンサルタントの本。
「自意識と創り出す思考」 ロバート・フリッツ 氏
英語の原題は「IDENTITY」。
日本語版の帯は「自分が何者かなんて関係ない」。
アイデンティティなんてどうでもいい。
そういわれて、当初は抵抗感を持ちながら読みましたが、そうか、私はこれに縛られていたのか、ということにも気づかせてもらった本です。
今は多くの方々におすすめしています。
■仕事の価値を揺さぶる
続いては、特にホワイトカラーの方々を揺さぶる本たち。
「ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論」 デヴィッド・グレーバー 氏
読みかけですが、かなり面白いです。
この仕事、一体何の意味があるんだろう？と思っていた仕事には、やっぱり意味がなかった！ということを確信させてくれます。
論文のような文体で、本もかなり分厚いですが、中身はジョークのようで声を上げて笑ってしまいます。
でもそれが現在、世界中の多くの組織で起きていることなので、実は笑えないというところが恐ろしい。
「サボタージュ・マニュアル」 米国戦略諜報局（OSS）文書、越智啓太氏 監訳・解説、国重浩一氏 翻訳
これはネットでも原文（英語）が無料で見れるので、以前から知っていたものですが、古本屋で見つけて、しかも国重さんが翻訳されているというので買いました。
今自分がやっている仕事は、実は組織を破壊しているのか……と気づく人が増えたら、きっと会社ももっと機動的で楽しい場所になるかもしれません。
■家族観を揺さぶる
日本でも、地域によっては同性でのパートナーシップが認められるようになったり、LGBTQという言葉を耳にすることも増えました。
この話題は、恋愛・性愛・結婚や多様性という話を超えて、親子って何？ 家族って何？ということに一石を投じるものになるだろうと思っていまして、
家族法を専門とする法律家が書いた本書は、そういうことに新たな視点や投げかけをくれる本でした。
アメリカってこんなことも起きているんだ！という驚きも。
「「ふつうの家族」にさようなら」 山口真由 氏
■女性観を揺さぶる
最後は、女性の方に。
私自身、自由に生きているように見えて、頭の中はかなり古い女性観を持っているという自覚がありますので、「こんなのってあり？！」と目がくるくるした本です。
友達にも会いに行きたいけど夫や子供がいるのに夜に外出なんて、、、仕事もしたいけど家庭もあるし、、、など悩まれている方は、読後は、私の悩みは何だったんだろう？と思うかもしれません。
「最強の女 ニーチェ、サン=テグジュぺリ、ダリ・・・天才たちを虜にした5人の女神（ミューズ）」 鹿島茂 氏
鹿島さんの本は初めて読んだのですが、視点、鋭さ、文体などに惚れ込んでしまいまして、他の本にも手を出してみようと思っています。
いかがでしたでしょうか？
読んでみたいなと思う本、ありましたでしょうか？
揺さぶられた先のことについては私は責任は取れませんので悪しからず。
ちなみに、私自身が今年一番読んでよかったと思うのは、こちらです。
大学入学時に全員に渡されるものですが、今の今まで手をつけたことがありませんでした。
捨てずにいてよかった。近いうちに読書録を書いてご紹介いたします。
「福翁自伝」 富田正文 編纂
Amazonで購入される際は、こちらのメール内のリンクもしくは「ここみち読書録」内のリンクを経由して購入いただけますと、この記事が役立ったことがわかり励みになります。また、わずかな紹介料が積もり積もって、次の本を購入する資金になります。（どなたが購入なさったのかなどはこちらにはわかりません）
では、今日もよい一日を！
◆今日の写真は、先月行った角川武蔵野ミュージアムより。丸一日いられます。
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【年末年始おすすめの本シリーズ】