12年目に向けて
10年が過ぎ、ただひたすらに仕事して、休みは山や岩に出かけて、を繰り返していたら、あっという間に12年目が目の前になっていた。
渦中にいる時は「もっとできる、なんで自分にはできないんだろう」と感じていたけど、いま考えるとできるわけない量のあれこれを日々やっていたな、と思う。
2023、のっけから大ブレーキがかかった。
いまは少しずつ復帰しているけど、しばらくの間といわず、今後ずっと、仕事量を戻そうとは思わない。
先のずっと先のことを追いかけていくより、目の前のことをひとつひとつ楽しんでいこうと思う。
楽しむというのは「楽する」とか「ゆったりする」とかではなく、楽しむためにも突き詰めたりやり込んだりすることは必要であって、どちらかというと納得できる仕事を積み重ねていこうと思う、と言ったほうがいいかもしれない。
自分がいいと思う仕事を、お客さんがいいと言ってくれるかどうかはわからない。
だけど、お客さんが良いという商品でも、自分がいいと思うかどうかは別の話でもある。
そのへんの落としどころというか、バランスを含めて「納得できる仕事」ということである。
通信販売をはじめて、商圏が全国に広がったことで、作れる商品の幅が格段に増えた。
(コロナ禍は大変なトラブルではあったけど、結果、お店を成長させてくれた出来事でもあった)
それは「自分がいいと思う仕事を良いと評価してくれるお客さんが増えた」ということを意味している。
開業したあのころ、12年目に何を考えて仕事するんだろうと思っていた。
そこにいまたどり着いて、自分なりの答えをもって、日々仕事に取り組めることがしあわせということなのかなぁと思ってる。