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私の最後の望み
昨晩は、次男が残業で遅くなったので、次男の職場まで車で迎えに行きました。
自宅から車で15分程度のところにある総合病院です。
次男は最近、帰宅が21時を過ぎています。
次男は中1の夏に引きこもりになり、それから19歳まで引きこもっていました。
8年前のことです。
妻が家を出て行きました。
そして、それから半年後に大学を卒業した長男も家を出て行きました。
それからは次男と私の二人暮らしです。
私は次男を何とか自立させようと必死でした。
私は仕事の休みを取り、次男をいろいろな施設に連れていきました。
次男の引きこもりを脱するためです。
仕事も忙しい時期でもありました。
無我夢中でした。
次男は引きこもって運動をしていなかったため健康診断でボロボロでした。
私も脳梗塞になったので、一緒に病院に通いました。
次男は、相談所や就労支援施設に通えるようになり、資格の勉強を始めました。
電卓や簿記の勉強をして、最終的には日商簿記2級も取得しました。
車の免許も取得しました。
そして、通っていた就労支援施設に就職しました。
次男は経理を任されるようになりました。
その就労支援施設は障がい者の補助金目当てのビジネスであることが分かり、次男は嫌気が指して退職しました。
次男を2つの会社に就職していると見せかけて補助金を搾取をしていたそうです。
次男の月給は3万円くらいでした。
その後は、次男の履歴書添削や面接練習を繰り返し、ハローワークの求人から、掃除の会社と総合病院の経理の仕事に就くことができました。
結局、総合病院の経理の仕事に就きました。
就労支援施設に通っているときに、障がい者手帳を取得したほうが良いと言われ、障がい者手帳を取得し、障がい者雇用で就職しました。
総合病院の経理の仕事は、障がい者雇用のパートタイマーとして働いています。
パートタイマーでも週6日のフルタイムで働いています。
9時から17時までが勤務時間です。
働き始めて2年が経過しました。
最近は残業が21時まで続いています。
職場の雰囲気が良くないらしく、2年間で3人の職員が辞めたそうです。
残っている職員も退職を考えているらしく、仕事を真剣にやらないそうです。
その業務を次男が引き受け、業務量が終わらなくなっているそうです。
次男は当初は、真面目に働けば正社員にしてやると上司に言われていたそうですが、それも制度が無いからダメだと言われたそうです。
昨晩は、次男と時間をかけて話をしました。
このまま続けても、給料は最低時給で賞与もありません。
仕事量は増える一方です。
次男も葛藤しています。
次男にとっても人生の転機に来ているのだと思います。
私は次男が総合病院の経理の正社員になることを夢見ていたのですが、それも叶いそうにもありません。
61歳の私が死んでも、次男が一人でも生きていけるような力をつけさせたいです。
それが私の最後の望みです。