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自然への入口はじめの一歩 子どもと一緒にガーデニング 第5回 土づくり

<東京都清瀬市、東久留米市、西東京市、新座市で配布中の地域情報誌「りあん lien」で連載中の「子どもと一緒のガーデニング」のweb版(12号)です。>

ガーデニングには自然と仲良く暮らすヒントがいっ ぱいです!自分も楽しみながら、子どもたちを自然の入口に連れて行ってみませんか?

「ガーデニングの成功の8割は土で決まる」とよく言われています。実際、自分で花を育てていても実感! 土が悪いと何をしても植物は育たないのです。良い土づくりに何が大切か?についてちょっとお伝えします。


1.土づくりの基本

「培養土」という商品を見たことがあると思います。これは、植物が育つように、いくつかの土の材料をあらかじめブレンドしたものです。培養土は赤玉土などの「基本用土」と腐葉土などの「改良土」を混ぜて、水はけや空気の通りやすさ、肥料の持ちやすさなどを良くしたものです。

2.ポイントは微生物

その改良土によく使われるのが「腐葉土」です。腐葉土はその名の通り葉っぱを腐らせたもの…いやいや発酵させたもので、中にたくさんの微生物が住んでいます。1グラムの土壌の中には100億個の微生物が住んでいることが最近の研究 ではわかっています。そして、その微生物たちが活発に活動することで、土の環境を良くしてくれているのです。
微生物の餌となるのが、葉っぱなどの植物や動動物たちが死んだもの。地球の上では、生き物が死ぬと、微生物や小さな生き物たちがそれを分解して土へと戻し、それを新たに生きている植物たちが利用して成長し…という歴史を繰り返してきました。

腐葉土は微生物たちが葉っぱを分解している途中のもの。だから、餌がいっぱいあるので、微生物たちがたくさん住んでいるのです。
ガーデニングをしていると、腐葉土に触れる機会があります。子どもと触ってみてください。ふかふか…そんな感触があると思います。その中に、たくさんの微生物がいて、植物さんにいいことをしてくれているんだよ…と子どもに話してあげてください。

3.堆肥作りのススメ

家でお料理をするときに出る野菜くずからも腐葉土のような改良土(堆肥)を作ることができます。最近は、写真のようなオシャレなカバン型でベランダに置ける、堆肥作りが簡単にできる商品があります。野菜くずを入れて混ぜ混ぜすると、だんだんと野菜くずが無くなって堆肥に変わっていきます。ゴミも減り、植物育てに役立つ堆肥も作れて、とても地球にやさしい。おまけに子どもにその様子を日々見せてあげられる。一石二鳥以上!興味があればお試しください。

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 幼い時のこういった体験の積み重ねが、自然への興味を子どもの心の中に育んでいきます。


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