風格を見せつけ、悠々と消えた
2015年6月23日
今回も、天候不順で雷雨があるというので、安全第一を考え小菅川へ行くことに。前回はよく釣れ、楽しませてもらったが、果たして今日は……?
小菅川に着いた時は、まだ、雨は降っていなかった。沢に降り、今日二度目の朝食をとる。
準備を済ませ釣り始めると、天気予報どうり雨が降り出した。それも大粒の雨だ。急いでレインウエアを着込む。ウエアを打つ雨の音が半端ではない。沢音までも掻き消してしまう程のもの凄さである。しかし、それも10分も続かず、小降りになった。薄日が差したり、またザーッと降り出したりの繰り返しだ。そんな中、昼食前までに二人とも15cm程の岩魚を数尾ずつ釣った。
昼食後は、形も少しづつ良くなっていた。
そして、なっ、なんと、
小さなポイントで、
尺岩魚をヒットさせてしまった。
まさかこの小さな沢で、尺岩魚を釣るとは思ってもいなかった。
針はバーブレスである、竿のテンションをゆるめれば、すぐに、バレてしまう。慎重にネットに吸い込ませ、急いで、リリースボックスに押し込んだ。撮影を済ませリリースすると、その岩魚くんは何もなかったように、悠々と、尾びれを左右に揺らしながら、反射する水面下に消えていった。
いつも尺物は風格を見せつけて去っていく。
たまに大物を釣って、興奮してバタバタしているこちらの様子とは、雲泥の差である。4時納竿。雷と豪雨の中、温泉に向け車を走らせる。