いつもと違った解禁
2011年4月21日
昨年9月、酒匂川流域の集中豪雨で、ホームグランドの世附川が数ヶ所崩落し、巨岩や大石が流され土砂に埋まったまま流域はひどい状態に荒れ果て一変した。浅瀬地区の集落も一時は孤立するほどの大きな災害となった。沢の復旧、林道の改修には数年かかりそうだ。いつになるのか解らない、いずれ魚の数も回復し、前にもまして良い釣り場に蘇ることを期待したい。そんな訳で今年、水の木沢での初釣りは叶わない。年々良い釣り場が減ってゆく哀しいかぎりだ。
何処へ行こうか?一之瀬、入谷川、道志川、小武川、小菅川????。解禁直後の小菅川へは行ったことがなかったので、魚の数も多いかもしれないと言うことで小菅に決定。
7時少し過ぎSさんのところに寄る。空は曇天。もう4月も半ば過ぎというのにかなり寒い。いつもの薄手のジャージにウエダシューズでは寒くて釣りにならないと思い、久しぶりに胴長を引っ張り出してみた。何とか使えそうだ。Sさんは、寒さ対策はしていないようだ。暖かくなることを願いながら奥多摩へと向かう。相模湖あたりで昼食の不足分、お茶、カップラーメン、おやつなどを調達するためコンビニへ寄る。幸い太陽も顔を出しずいぶんと暖かくなってきた。青空も広がり、願ってもない釣り日和となった。
白糸の滝の上流に駐車しようと車を進めると、通行止めのゲートが出現。ゲート手前の駐車場には工事の車も数台止まっている。車から降り様子を見にゲートへ向かうと、20~30m先の登山道が崖崩れで分断している、修復工事のための爆発音?も聞こえてくる。工事の人に様子を聞くと、上流は被害がないので釣りは可能なようだ。登山道右斜面上部で2人の作業員がロープにぶら下がりながらセメントを吹き付けるホースを抱え、崩れた斜面に吹き付けている。3分程待つと吹き付け作業を中断して崩れた瓦礫の中を通してくれた。丁重にお礼を言って無事通過することが出来た。3月11日、東北大震災の時に起きた崩落のようだ。昨年の酒匂川、今年のニュージーランド・クラストチャーチの地震等々地球が悲鳴をあげている。
登山道を10分程歩き、2つ目のカーブのところから沢道にはいる。沢に降り立ったのは11時を少し過ぎていた。久しぶりの心地よい空気感。一度大きく深呼吸をして釣行開始。釣り始めて間もなくSさんがドライフライに22cmのヤマメをヒットさせた。今日は幸先良さそうだ。その直後に僕のぶどう虫にも20cmのヤマメが食いついた。やはり例年より魚の数は多そうだ。その後20cm前後のヤマメ、イワナを数尾ずつ釣った。雄滝まで釣り登ろうと思っていたが、その手前に堰堤が現れ、今日はここで終了とした。時間がまだ早かったので、小菅の湯でのんびり…。帰途につく。