あの日から10年経ったということ
10年前の今日、私は宇都宮に住んでいました。当時、化粧品製造工場の品質保証部に所属していて、1週間くらい前に横揺れで長い余震があったとき、先輩が「嫌な揺れ方だな...」と呟いたのを今でも鮮明に覚えています。
震災当日、私は色見本を保管しているプレハブ倉庫の2Fに、独りで過去ロットの色見本サンプルを取りに行っていました。本震の前の余震で、かなり揺れたんです。私は、本当に文字通り身の毛がよだち、「これはただことではない」と本能で察して、所持していたものを全てその場に置いて、外に