その時になってみないとわからない

トレランの大会の為に上越妙高駅に勇んでやって来たと思ったら、かなり強めの雨が降り出してきて、ちょっと不安になっている。

予報では一応、昼には止むようだけど、基本的に早朝から始めるトレイルランでは、午前だけでもかなり影響が出る。

トレイルランという競技は、山崩れがあるとか、落雷が頻繁に起こるとか、そういう危険がない限りは雨天決行となっている。

変わりやすい山の天気の中、「完全に晴れなきゃ開催NG」としていたら、かなりの数のレースが始まることなく中止してしまうので、この辺は理解できる。

競技者はそれをきちんと理解したうえで、ほぼ全ての大会では、登山用のきちんとした雨具の携行が義務付けられている。 

もちろん自分も持参しているし、実際に雨の中、かなりの急傾斜で登頂した経験もあるが、やっぱり不安は不安だ。

理由の一つは、より体力や筋力を消耗する雨中のレースで、純粋に体力が持つかということ。

もう一つは、例え雨が上がったとしても、ぬかるみに足を取られてのロスは馬鹿にならないという事だ。

こうやって書き連ねると、不安しか感じていないように見えるかもしれないが、本当のところは、ここまできたらなるようになれ、という、いい意味での投げやりさ、居直りのような太々しさが、自分の中にある。

自分の周囲だけ雨が降っている訳じゃなし、雨に降られた姿も、紛れもなく、その山の一部なのだから、人間の都合で文句を言っても仕方ない。

とにかく、ヤバイな、と思ったら無理しないことを前提に、自分のペースを守り、時間内完走を目指す。

その目標を反芻しながら、大会前には何とか小雨くらいにはなっていますように、という腰の引けた願い事をお空に捧げながら、宿泊先の上越妙高駅前のホテルで、これを書いている。




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