外出先でiPhone + Magic Keyboardを使う
はじめに
外出先で使うデバイスをMacBook AirからiPhone + Magic Keyboardに変えた。外出先では読書をしている時間が徐々に増え、MacBook Airを使っている時間が減ってきた。MacBook Airの用途は文書作成(テキスト入力)のみとなった。文書作成だけなら外出時に携帯しているiPhoneを活用すれば、Magic Keyboardで快適に入力が可能であることがわかった。iPhoneとMagic Keyboardを使う準備や使用感などをまとめる。
小さい画面と小さい文字
MacBook AirからiPhoneになったことで画面サイズが小さくなった。画面サイズが小さくなったことによる画面表示文字数の減少をカバーするために、iPhoneのメモアプリDraftsの文字サイズは最も小さい値を選択した。文字サイズは小さくなったが、iPhoneの高い画面解像度によりMacBook Air(11インチ, 2015年)の大きな文字よりも美しくクッキリと見える(下図参照)。
画面が小さくなることは一見デメリットに感じるが、iPhoneの高い画面解像度と十分な画面表示文字数のおかげで、視線をほぼ動かさずに画面に表示された文章全体を見渡せるようになった。
また、文章の文字サイズは小さくなったが、文字入力中に表示される変換予測候補の文字サイズは変わらないので変換予測候補の文字が、より大きく感じられるようになった(下図参照)。そのため文字変換時に確定する文字をしっかりと確認でき変換ミスを防げる。
note記事の下書き
これまでnote記事は、メモアプリDraftsで雑に書いた文章をMacBook Airを使って、Safari上のnoteサイトで整えながら下書きを作成していた。iPhoneで作業するに当たり、iPhoneのメモアプリDraftsの1行の文字数と行間サイズをnote記事のフォーマットに合わせた。(ただし、英文字と記号を含むと文字フォントの違いにより1行の文字数に差が出る)
これにより、note記事に近いレイアウトイメージを確認しながら記事の下書きを作成できるようになった。noteサイトに投稿する直前までメモアプリDraftsで作業できるので、携帯電話の電波が届かない山間部や僻地でもオフラインでnote記事の下書き作業をしようと思えばできるわけだ。
集中モード
文章作成の作業中は集中したい。iPhoneのショートカットアプリで、iPhoneにMagic KeyboardがBluetooth接続されると自動的にiPhoneが集中モードに切り替わるオートメーションを作成した。集中モード中は全ての着信と通知を知らせないようにした。またiPhoneはマルチウインドウが使えないという仕様が、逆に作業に集中できるメリットとして働く。
スタンド付きiPhoneケース
Magic KeyboardでiPhoneの文字入力をする時に、iPhoneをテーブルに立てて使える「スタンド付きiPhoneケース」を使うことにした。外出先でMacBook Airを使うようになる前に、iPad mini + Magic Keyboard + Magic Mouseという組み合わせで使っていたことがある。この時はiPad mini用のスタンドもあったので荷物の点数が多かった。多くのモノの管理がストレスになり、オールインワンのMacBook Airに変えた経緯がある。その反省を踏まえ、iPhoneケースをスタンド付きに変えた。
画面とキーボードの自由なレイアウト
iPhoneとMagic Keyboardはテーブルの上でレイアウトを自由に変更できる。外出先で試してみた。iPhoneをデスクライト台などの上に置くこともできる(下図左上)。iPhoneをMagic Keyboardの手前に置いた場合(下図左下)、視線がやや下方になり頭が前に傾くことと、iPhoneが近いので画面全体を見る時にやや目を動かす必要があった。また、iPhoneの画面を操作するときに腕を手前に曲げる動作が発生した。画面の操作性も考慮すると、iPhoneはMagic Keyboardの背面に付けて置く(下図右上)より、Magic Keyboard背面から少し離す(下図右下)が使いやすかった。
心が軽くなった
外出時にザックへ入れる持ち物がMacBook AirからMagic Keyboardになったことでザックの重量が軽くなった。そして以前はザックにMacBook Airを入れたり出したりするときに毎回「重いなぁ」と感じていたが、現在はMagic Keyboard。手に取るとその軽さに顔がほころぶ。重量が軽くなったことで心も軽くなった。
おわりに
iPhoneとMagic Keyboardの組み合わせはミニマル感がある。自分に必要なモノ、必要な機能を厳選すれば作業の集中力を高めることができる。
将来、外出先ではApple GlassとMagic Keyboardという組み合わせを夢見ている。技術がいくら進歩しても物理キーボードだけは離したくない。